姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

ものづくり体験教室の意見交換会は平均年齢が高い!!

こんばんは。

姫路の瓦工事店、表瓦の(おもて)です。

昨日はよく降りましたね。上手く仕事と仕事の狭間やったんで、現場の心配をしなくても良かったので何の心配もなく眠れました。今日は雨の影響で暑さはマシやったけど、毎年GWの頃には溶けそうな暑さになってるので、今から覚悟しておかないとです。

 

ものづくり大学の体験教室で指導してる職人は平均年齢が高いんです。

 

今日は午後からものづくり大学の体験教室の意見交換会でした。普段はものづくり大学でしか顔を合わせない、他の業種の職人さんたちと色々な話が出来る機会って実はそんなに多くないので、ちょっと楽しみにしていました。

いつもは姫路のものづくり大学で教えているんですが、今日は意見交換会の前に「ひょうごの匠」の認定式があったみたいで、神戸が会場です。私自身も数年前に認定してもらったんですが、今年も様々な業種から25人が認定されたようで、「ひょうごの匠」は256人認定されているそうです。

その認定式の時にも思った事で、今日も改めて感じたのは「平均年齢が高い」事です。

 

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若い人は自分の仕事に集中している?

 

考えてみれば体験教室に指導に来ている人の平均年齢が高いのは当たり前で、現役でバリバリ仕事をしている職人さんが平日の朝から現場を離れて子供たち相手に職業体験の指導をするのは難しいです。

職人は1日現場で仕事してナンボという考え方がまだまだ根強くて人にモノを教える余裕なんてないって人の方が多いので。

でも例えば自分の会社に新人が入ってきたら教える事も仕事に含まれるし、人に教えられるようになって一人前やとも思います。

平均年齢が高くなってしまうのはそういう「教える、伝える」事の大切さに気付くのがある程度年齢を重ねてからなんでしょうね。

 

「見て覚えろ」は通用しなくなります。

 

職人の世界ではよく「仕事は教えてもらうんじゃない。見て盗む。体で覚える」と言われます。確かにそういう部分が必要な事もあります。でも基礎の部分というのはしっかりと教えておかないといつまで経っても職人は育ちません。良く最近の子は続かないという声を耳にしますが、若い子にだけ問題があるわけではないと思うんです。職人になりたい人がいくらでも居た時代は選考の代わりに教えなくても盗める人がいいというスタンスで良かったかもしれませんが、人手が足りなくなってきてるのにいつまでもたくさんの中から選ぶというやり方では先がありません。

体験教室に参加した生徒から1人でと瓦職人になりたいって子が出て来るようにこれからも活動していかないとです。