姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

素材としての瓦は自由度がめちゃくちゃ高いんです。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
GWの中日やというのに明日は天気が悪い予報になっています。連休明けも今のところ天気が悪い予報が出ていて現場の段取りがなかなかつけられないです。GWとかの連休があるとただでさえ稼働日数が減って現場の進捗が悪くなるのに更に天気が悪いとかやめて欲しいなぁ。

 

瓦の原材料は粘土なんです。

 

よく瓦の材料が粘土やって言うと驚かれるんです。私が子供の頃はまだ当社は瓦の製造をやっていて、工場は家の前にあったので学校から帰って来たら材料の粘土を貰っていろいろ作って遊んでいました。
自分的に会心の出来やと思った作品はそのまま窯に入れて焼いてもらってたんです。小さい頃はそれこそロボット(のようなもの)とか犬(のつもり)とか作って遊んでたし製造の職人さんがとても器用な人でいろいろな動物を作ってもらって飾ったりしていました。その経験が小学校での鯱作りに活かされてるわけですが、今考えるととても贅沢な環境ですよね。
今みたいにテレビゲームが流行り出したのは小学校3年生くらいやったので遊びといえば川に入ったり山に入ったりするか公園で野球するかくらいしかなかったんですよねぇ。だから友達との約束がない時はほぼ工場が遊び場でした。

 

粘土遊びは大人の方がハマりやすいみたいです。

 

小さい頃から粘土でいろいろ作って窯で焼いてもらっていたので、それが当たり前やと思っていて、製造を休止して会社に窯がなくなってしまってもそういう体験が珍しいモノやとは最近まで思っていませんでした。
だから小学校に鯱作りに行った時に生徒もやけど先生も一生懸命に作ってるのが最初は不思議やったんですよねぇ。すくなくとも私と同じ年代の方なら遊びといえば自然にあるものをいろいろ加工してモノを作ってたはずなので。でもよくよく考えてみると小学校も高学年になると授業でも粘土を使って何かを作るなんてほとんどなくなって、せいぜい中学や高校の美術の時間に課題として決められたものを作る程度なんですよね。
自由に自分が思ったものを作る経験ってあまりしないんです。
だからこういう体験は子供も一生懸命になるけど、たくさんのモノを見て造形を詳細にイメージ出来る大人の方がハマりやすいんですね。

 

プロの手にかかるとあのMSもこんな風に作れてしまいます。

 

そして大人の本気がプロのレベルになると我々の世代が大喜びするあのMSもこんな風に作れてしまいます。

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これを作ったのは鬼瓦を専門に作っている鬼師さんなんですが、手作りでこのクオリティを出せるんです。瓦の中でも特に飾り瓦を作る鬼師さんは鬼瓦の他に鷹や鳩、牡丹や鯱などなどいろいろな飾り瓦を作るので、こだわりと予算があれば瓦屋さんにリクエストを出してみるといいかもしれません。先日当社で工事したお宮さんは「猿」を屋根に載せたいとリクエストがあって作ってもらいました。