姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

田舎から田圃が消えているのが温暖化の原因の1つじゃないかなぁ?

こんにちは。

姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。

本当によく降りますね。ってこのフレーズ使うの何回目やろ?最近は雨が降ると大雨になっていますね。江戸時代と現代では季節がかなりズレてたって話も聞くのでこれからも気候は変化するのかもしれません。

 

田舎の田圃に変化が起きています。

 

うちでも親父が米を作っているんですが、自分とこが持っている田圃は僅かで、ほとんどは休耕田にするよりはいいから米作って田圃の世話をして欲しいと頼まれている田圃です。

圃場整備もされていないので小さい田圃が何十枚もあって、効率も悪いんですが、放っておいても何もいい事はないし、米を作るのが親父のいい暇つぶしになっているみたいですが、田舎では休耕田というか耕作放棄地になっている田圃が少なくありません。

持ち主が高齢化して、子供は都会で家を建てて帰ってこないという話ばかり聞きます。空き家問題の根源なんですが、それ以外にも大きな問題を引き起こしています。

 

水田は気温の上昇を抑えています。

 

昔は都会でも少し車を走らせたら田圃があって今の時期には田植えの準備で田圃に水がはられている風景を見る事が出来ました。

当社の近辺も数年前までは田圃ばっかりやったので蛙の声がうるさかったくらいです。それがあれよあれよと言う間に開発されてしまって分譲住宅が立ち並びました。

夏の暑さが異常になってきたのもその頃からです。気候的に夏が暑くなっている事も要因ではあると思うんですが、田圃に水を貯める事がなくなって余計に気温が上昇しているんです。

都会から田舎に行った時に涼しく感じるのは風景のせいだけではなくて田圃の水か気温の上昇を抑えているからなんですよね。

その田圃がなくなったり、耕作放棄地になって水を貯めなくなってしまったらいくら田舎でも暑くなるのは当然です。

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田圃は水害も減らしていました。

 

田圃が水田として機能している状態やと大雨が降っても水は一旦田圃に貯まります。それから少しずつ河川に流れ込むので川がオーバーフローして決壊する事がなかったんです。その田圃が減ってしまうと雨水はそのまま直接川に流れ込みます。近年、水害が増えている原因ですね。いくら河川の土手を固めて整備しても流れる水の量が増えてしまうとコントロールなんて出来るはずがありません。

山際の不便な田舎ほど高齢化が進んで耕作放棄地が増えてしまってますが、それを放置するとその下流にある都会は水を処理しきれなくなるって事ですね。

自分以外の誰かが何とかしてくれるって他人事にしてたら後でエラい目に合うのでそろそろ本気で農業とか林業の事を考える時期なんです。

とは言っても農業も林業も大変なんですよねぇ。