姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

手間がかかる子程可愛いのと同じでややこしい現場は印象に残ります。

こんにちは。

姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。

梅雨空と晴天とが交互に繰り返されると晴天の日はめちゃくちゃ暑いですね。午前中だけ現場に出てたんですが、汗の量が凄かったです。

今日は湿度がそれほど高くないのでまだマシですが。

 

条件がいい現場ばかりではありません。

 

屋根工事の仕事をしていると本当にいろいろな現場に行きます。田舎の現場やと3tダンプやレッカーを置きっぱなしに出来るくらい敷地が広い事も多いんですが、都会に行くと軽トラさえ駐めておくスペースがない現場があったりもします。田舎でも敷地を塀で囲まれている現場などは車の置き場に困る事もありますが。

特に当社はリフォームの工事が多いので瓦の葺き替えの時に屋根から直接ダンプに瓦を積み込めたり、レッカーを使う事が出来る現場の時には仕事がしやすい「条件のいい」現場と表現する事があります。

その他にも隣の家から少し離れていて多少の騒音が問題にならなかったり、現場周辺の家が全て親類で車だけでなく資材や道具を置く場所に困らない時も条件がいいって思いますね。

 

条件が悪い現場は割高にならざるを得ません。

 

条件がいい現場と悪い現場の一番の違いはかかる人件費ですね。現場の建物から廃瓦をトラックへ積み込む時や逆に新しい瓦をトラックから建物へ運搬する時に条件が悪いとどうしても人件費が掛かってしまいます。

同じ面積で同じ形の建物でも条件が悪いと3割とか4割くらい高くなる事があります。全く同じ条件の現場というのはないので、一概には言えないんですが。

昔は人件費よりも材料費の方が高かったので人手が少し余計にかかっても金額に差は出なかったみたいですが、今は人件費が一番高くつくので、工事店側としても積算外にするわけにはいかないんですよね。

 

条件が悪いから印象が悪いわけではありません。

 

ここで誤解して欲しくないのは条件が悪いからやりたくないという訳ではないんです。条件が悪いからこそどうやって仕事を進めるかって考えるのは意外と楽しいんです。

職人さんと「こんな方法はどう?」っていう話をするのは新しい発見もあるし私が見落としていたり、思い込みしてる事を気付かされたりもするのでいい刺激になります。

手の掛かるやんちゃな子程可愛いっていうのと同じですね。苦労した分、印象にも残りやすいし、技術的にもいい経験値になるのでお客さんの負担が出来るだけ少なくなるように、でも会社の利益はしっかり確保出来るように「ややこしい仕事」を確保していかないとですね。

今日から着工の現場が正しくそんな現場です。

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