姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

建築では大安でも吉日とは限らない??大きな工事では工事を始める日が大事です。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
今日から7月ですね。一年の後半のスタートです。まずは半年、事故もなく無事に過ごせた事が何よりも嬉しいですが、後半は暑い時期からのスタートで熱中症や暑さによる注意力の欠如から事故も起きやすくなるので気を引き締めて頑張っていきたいと思います。

 

「大安」とか「仏滅」って何を持って良い悪いを決めるか知ってますか??

 

最近のカレンダーには「大安」や「仏滅」などの「六曜」が書かれたものが減ってきてる気がします。それだけ日の吉凶という考え方をしなくなってきているという事かもしれませんが、実は普段の生活の中で知らないうちに使ってたりします。
六曜というのは暦の一種で、元来「暦」は朝廷(つまり政府)が独占的に決めていました。「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6種類でそれぞれに意味を持たせていたようですが、この6種類が規則的に変わっていく事を考えると迷信と言っても差し支えないかもしれません。それでも結婚式やお祝いごとには「大安」を選ぶしお葬式などは「友引」を避けるなど今でもなんとなく使われているんですよね。

 

建築には「建築吉日」というものがあります。

 

普通の六曜とは別に建築業界では建築吉日というものがあります。六曜に十二直というものを組み合わせたもので「建」、「除」、「満」、「平」、「定」、「執」「破」、「危」、「成」、「納」、「開」、「閉」の12種類です。これもそれぞれに意味があって、例えば「建」の日は新築の棟上げには良いけど動土、つまり基礎工事のの掘り方のように土を動かすような工事は凶であるといった風に言われています。昔から建築工事は危険を伴う作業が多かったので縁起を担ぐ事が多く、吉日にやれば事故が少なく建てた家も栄えるといったような意味が込められていました。

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昔は土用の期間も動土はダメでした。

 

土用というと夏の土用の丑の日に鰻を食べると良いという平賀源内が作ったキャッチコピーが有名ですが、基本的には立春立夏、立秋、立冬の直前の18日間の事を指します。それぞれの最初の日を土用の入りと言うんですが、この土用の期間は動土をするのは避けられていました。土の神様が支配しているからというのが主な理由ですが、これって科学的な話をするとそれぞれの季節の変わり目で、体調を崩す人が多かった事からこの期間に穴を掘ったり土を運んだりという過酷な作業をすると効率も悪いし安全面でも問題があった事から経験則的にこの期間の土に関わる作業を避けたんじゃないかというのが私の個人的な見解です。
昔は今のように重機もなければ科学的に地盤を調査する事も出来なかったので、暦の中に工事する人の安全を考慮して工事してはいけない日を作ったんじゃないかなぁ。