姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

太陽光発電を導入する時には廃棄する事まで考えておかないとです。

こんばんは。
姫路では久し振りに雨が降りました。本格的に降るのは1ヶ月ぶりかもしれません。庭の植木もグリーンカーテンのゴーヤも水が足りなくてちょっと元気がなくなってるのでもう少し降ってもいいとは思うんですが、明日から仕事やのに盆明け初日に降られるとまた段取りが狂ってしまいます。今年は本当に天気に翻弄されています。真夏は不安定な天気になりやすいけど、これまでが天気良過ぎたんですよね。

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太陽光発電はいい事ばっかりじゃないんです。

 

テレビのCMや大企業の戦略で家を新築したりリフォームする時に太陽光発電システムを導入する事を前提としたプランになりがちです。テレビなどは特にスポンサーになる企業のCMをするのが当たり前で、「太陽光発電を導入したらこんないい事があります」というアナウンスばかりが目立ちます。
「電気代がこれだけ安くなります」とか「エネルギーの削減になります」というのは一部の限定された面だけを見ると正しいんですがパネルの製造から廃棄までで考えると決して正しくはないんです。

工事には専門業者が必要です。

 

最近はかなり減ってきていますが、一時期は太陽光発電システムを専門に取扱う業者がかなり多くなっていました。でもその専門業者はどちらかというと電気工事関係から参入した業者で、屋根の事に関しては素人な事が多いんです。
屋根の上でお客さんから見えない所で工事するので、適当な工事で済ませてしまう業者が多くて少しずつそれが問題として表面化してきています。太陽光発電システムは屋根の上の工事と電気の工事の両方が必要になるので専門業者も2職種必要になります。

 

太陽光パネルが設置してある屋根の修理は高額になります。

 

現在太陽光パネルには2種類あります。瓦などの屋根材の上から後付けで設置するものと屋根材と一体化したものです。一体化したものは雨漏りの心配はほぼないんですが後付けの場合には雨漏りする可能性があります。パネルの下になってる部分で雨漏りするとそれを止める為には一度パネルを外さないといけなくなるんです。
瓦1枚の交換で直る場合でも足場が必須になるし、場合によってはパネルもかなりの枚数を外さないといけなくなるので予算的にもかなり高額になります。
発電した電気を売る事で利益を得られると考えている方はそういうリスクを考慮されていない人が多いような気がします。
そしてパネルの製造と廃棄の時にはかなりの量の二酸化炭素を排出するのでエコ的にも決していいとは言えないんですよね。短期的な視点ではなく大きな視点で考えてみないと後で大変な事になります。