姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

台風の爪痕が残ったままの家がまだまだたくさんあります。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
昨日から秋の交通安全週間なんですね。どうりで運転してたらやたらとパトカーや白バイを目にすると思った。捕獲されてる人も多数見かけました。自分がそうならないように気を付けないとですね。それ以上にここ数日、車の事故をよく見かけます。台風調査で運転する距離が長くなってるのでまず一番に事故に気を付けないとです。

 

兵庫県の東部はまだまだ台風の爪痕がそのままです。

 

今日は丸一日かけて兵庫県の東部、尼崎市川西市伊丹市と神戸市の東灘区の現場調査をしてきました。本来はもっと早くに行く予定やったんですが、行くと決めた日に限って雨が降るんですよねぇ。2回ほど雨で行くの延期しました。友人からの依頼やったり、以前取引した方の他にどの現場も地元の業者さんにお願いしても調査に行くのが1ヵ月後なら早い方と言われてしまったと伝手をたどって当社に依頼された方もいらっしゃいました。
どんな状態なのか屋根に上がって点検した後にとりあえず雨漏りだけでもしないように養生しておかないと家がどんどん傷むのでシート養生したり散らばった瓦を片付けたりしたんですが、きちんとした修理工事はどうにか年内に終わらせたいなぁって状態なのが申し訳ないです。

 

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ブルーシートも多かったけど屋根の被害がそのままの家もたくさんです。

 

車で走っているとブルーシートを掛けて養生してある建物も多かったんですが、瓦がズレてたり落ちてたりする家もまだまだたくさんあって、人手が足りていない状態なのがよく分かります。
県東部の青年部の仲間の話を聞くと見積もりしている時間も惜しいのでその場で修理出来る物件は保険用の写真だけ撮影してそのまま修理にかかってしまうそうです。そうやって抱えている件数をとにかく減らさないといつまで経っても身動きが取れないとの事でした。
そしてシート養生も意外と手が掛かるので1人で現場調査に行っていると危なくて出来ない事もあるんですよね。

 

住宅だけじゃなく工場の屋根にもブルーシートが。

 

そして特徴的なのは工場などの大規模な建物の屋根にもブルーシートが掛かっている事ですね。今回の台風では瓦の住宅の被害も大きかったけどそれ以上に住宅でも工場でも軽量の屋根材を使っている建物で被害が大きくなっているのが特徴です。
兵庫県の東部は阪神・淡路大震災の時に瓦離れが一気に進んで軽量の屋根材を採用している建物がとても多いんです。震災から23年経って経年劣化で軒先が脆くなっていたところを風に巻き上げられて屋根が野地ごと吹っ飛ばされてる映像を見ました。軽量の屋根材は施工も早いし軽いので耐震力の計算がし易いのが特徴やけど風には弱いという弱点がモロに露呈した形でした。
なんとか復旧のお手伝いをしたいところですが、現状では当社もキャパオーバーになってしまっているのがもどかしいです。