姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

舞台「ORANGE」は震災を風化させず語り継いでいます。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
今日は久し振りに新神戸駅近くにある劇場へ観劇に行ってきました。新神戸オリエンタル劇場は一昨年までは毎年1回は必ず観劇に行ってたんですが、昨年から今年にかけては全く行く機会がなかったんです。2年振りに行ってみると周辺のお店が軒並み閉店してしまっていてとても寂しい場所になっていました。劇場の上には新神戸駅に隣接するホテルでもあるのでそんなに人が少ない場所ではないと思うんですが、あまりの寂れっぷりにびっくりです。

 

神戸市消防局の救助隊発足50周年だそうです。

 

今回観劇した作品は神戸市消防局の救助隊が発足して50周年を迎える事の記念事業として上演されました。演目そのものは初演が2004年で学校公演まで含めるとこれまでに100公演以上再演されている「ORANGE」という作品です。

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阪神淡路大震災を経験した消防士たちの活動を描いた作品で「theatle PEOPLE PURPLE」という劇団によって上演されていて、これまでにも何度か観るチャンスはあったんですが、内容が内容だけにちょっと一歩が踏み出せなくて今回が初見となりました。

 

阪神・淡路大震災の経験を消防士に取材して出来た作品です。

 

この劇団の主宰である宇田さんが阪神・淡路大震災の時に現場で活動していた消防士から直接インタビューで話を聞いて書き上げた作品で2015年にはテレビドラマにもなっているんですが、災害の現場での話というのは命に直結する話ばかりなので演じる役者さん達も1回の公演でかなり消耗するとの事でした。
実際、震災の時のシーンでは救助した人を抱え上げて搬送したりという体力的なものもそうですが場面的にも緊迫したシーンばかりで観ているだけでも消耗します。

 

風化させないように語り継がないといけないです。

 

阪神・淡路大震災からやともう23年、東日本大震災からでも7年が経過しています。特に阪神・淡路大震災は経験した人がかなり減っていて、震災の事は記録としては知っていても昔話になっている人も多くなっているようです。私自身は高校生の頃の事で今でもはっきりと覚えていますが、街並みも綺麗になってしまって知らない世代からしたら本当にあった話だという実感が持てないのも当然かもしれません。
公演の後に神戸市消防局の方と劇団の役者さんによるフォーラムがあって、その中でも話題になっていましたが、自助と共助を普段から意識しておかないといざという時への備えにならないんですよね。そういう意味でもこの「ORANGE」という作品は風化させずに語り継げるスゴイ作品やと思います。