姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

本当にブラックな企業は極僅かのはずです。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
昼間暑いのに日が暮れると一気に冷え込むので着るものに困りますね。現場仕事してると暑くて汗をかくので薄着にしたいけど夕方になると冷え込むし、冬服にするにはまだちょっと早い気もするので調節が難しいです。1人で庇の瓦の葺き直しの為に瓦めくると汗だくになりました。

 

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長く続かないのは普通の人も同じです。


私たちの仕事は普通に就職した人でもなかなか長続きしません。ハローワークの紹介で当社に来た人できちんと職人として1人立ちした人は私が知る限りではいないくらいです。ハローワークでは条件を基準に仕事を探してる人が多くて、仕事の内容にまで考えが及んでいないみたいなんですよね。ハローワークから紹介されて入社した人は最短で1週間ほどで辞めてしまってます。長く続いても3ヶ月ほどで辞めてしまうんですよね。特に夏場の暑さを乗り越えられない人が多いみたいです。最初の面接で「キツイ仕事ですよ」って話しはするんですが、みんな大丈夫ですって言うんです。まぁ、就職するために面接に来てるのにキツイならやめときますって言う人もいないでしょうけど。

 

屋根の仕事は昔からキツかった。

 

我々の業界は「見習いを入れるなら秋から」って昔から言われています。仕事に慣れていない見習い職人を春から入れると一番仕事を覚えないといけない時期が一番暑い時期になってしまって辞めてしまうって事らしいです。
秋に入れると寒い時期に仕事を覚えないといけないけど、体を動かしていれば体は温まるし、寒い時期から少しずつ暑くなって行く分には体も慣れるから長く続くってことらしいですね。
最近は夏の暑さが尋常じゃない事になってるので、春から入っても体力的に続かないのは道理ですね。

 

ちょっとした事でもブラックって言われる世の中です。

 

少子高齢化やオリンピックの影響で特に建設業界では人手不足が深刻になっています。職人さんは高齢化で減るのと若い人になり手がいない事で絶対数が減ってるし、現場監督はどんどん東京に集中していて地方で足りなくなっているようです。
ブラック企業って最近はよく聞くけど、一般的なブラック企業のイメージを挙げていくと建設業界はほぼ全てに当てはまってしまいます。でも実際にブラックなのは本当に極僅かのはずなんですよね。屋根工事の場合やと雨で作業が出来ないと休みになるので年間の休日で考えると週休2日くらいにはなるし、給料も仕事した分だけもらえる日給月給かひと現場あたりいくらの請け取りかなので働いている時間からすると意外と給料高いんです。それでも昔に比べたら給料は減ってるし、キツイ仕事やから割りに合わないって思われてしまうんです。現場で仕事してる人がもっと評価されるように考えていかないといけない時期ですね。