姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

働き手の不足は本当にAIで解消するのかな?

こんばんは。

姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。

寒い日が続いたかと思ったら今日はびっくりするくらい暖かいですね。九州方面では夏日になったというニュースも流れてました。東京では木枯らし一号も吹かなかったみたいですね。今年は暖冬になるって予報が現実味を浴びてきました。雨も昨日の予報では午後からずっと降る予報やったけど一時の雨で済んだので現場も進められて万々歳です。

 

 

 

現場に近い程働き手の不足は深刻です。

 

現役の学生さんと話していると今の時期は当然ながらもう進路が決まっている人が多いです。建築関係の学生さんは設計事務所や大手ゼネコン、官公庁などが就職先になっています。特にゼネコンの現場監督は東京オリンピックの会場整備の関係もあって全国的に人手不足になってしまっているという話を聞くし、大手企業や公務員の方が安定しているのは間違いないので人気が集中するのは分かります。

でも本当に人手が不足しているのはその先、現場でものづくりをしている現場なんですよね。

 

ものづくりを軽視する傾向が残っています。

 

バブルが崩壊して景気が低迷する一方で技術の発展が進んで、なんとなく「お金さえあればなんとかなる」って言う風潮がここ20年から30年の間で強くなってしまった気がします。

とにかくお金で技術を買う事で手間を省く事が良いって思われていて、人の手でものづくりする事が軽視されてきたんですね。

最近になって少しずつ見直されつつあるようですが、自分が就職するとなるとやっぱり直接ものづくりをする現場は避けられているようです。

ものづくりの現場でも「どうせ人なんて来ない」っていう諦めモードで入職者への入り口を閉ざしてしまっているので、やりたいって人が入れなくなっているという現実もあります。

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AIはあくまでも人の仕事の補助です。

テレビで今年1年を振り返る番組をやりだす時期ですね。いろんなニュースを取り上げる中でAIの発達が働き手不足を解消する唯一の方法というような話をよく聞きます。

でも現状、AIが出来る仕事ってどっちかって言うと比較的人手を集めやすい職種の仕事なんですよね。

ものづくりをしている職人さんと同じレベルで現場で仕事が出来るようにする為には実際にその手足となるロボットが必要になるし、AIに学習させる為の時間と教える職人が必要です。

AIに仕事を任せたら人手不足は解消するから大丈夫って安心してたら思わぬところで躓くような気がするので、頼り切るのではなく、あくまでも補助として考えた方がいいんじゃないかなぁ。