姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

初めて使う材料は量の加減が難しいです。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
めちゃくちゃ冷え込んできてますね。昨日、今日と現場で屋根の上に上がって作業してても全く体が暖まりませんでした。風もそこそこある上に夕方になると更に一段冷え込むので事務所や家に居ても上に一枚羽織っておかないと首や肩が詰ってしまいます。
冬らしいと言えば冬らしいなぁって思ってカレンダーを見たら昨日が「大雪」。寒いはずですね。皆さんも体調崩さないように気を付けてください。

 

新しい屋根材が次々と世に出ています。

 

先日着工して、もうすぐ工事完了する現場の屋根材は初めて扱う商品でした。と言ってもつい最近発売されたものではなくて、数年前から出回っていて他の会社ではむしろ定番になっているかもしれないものなんです。それでも当社では初の取扱いです。
今流行りの「ガルバリウム鋼板」ってやつですね。当社は陶器瓦、特にいぶし瓦の仕事が多くて軽量の屋根材は年間数えるほどしか施工していません。
その中でも特に金属系の屋根材は取り扱った件数が少ないんですよね。最近は技術革新のせいか、陶器製以外の屋根材も次々に発売されていて、私たち工事業者が知らない屋根材をお客さんが知ってるなんて事例もよくあるんです。

 

必要数量を計算するのが難しいです。


普通の瓦なら和型であろうが平板であろうが数量を計算するのはそんなに難しくなくて注文もちょっと少な目にしておいて工事の進捗をみながら追加注文するのが当たり前なんですが、初めての材料はどれくらい工事が進むのかも分からないし1単位でどれくらいの面積をカバーできるのかも分からないので、とりあえずメーカーに図面を渡して現場も見てもらって出してもらった数量をそのまま発注しました。
屋根の形が寄棟でロスになる量もそれなりにあるので、足りなくなって職人さんが手待ちになってしまうのが一番困ると思ったからなんですが、結果的には大失敗です。

 

2割ほど余らせてしまいました。

 

今日の段階で残っているのは最終の仕舞と片付けくらいのところまで来たんですが、現場にはまだまだ本体が大量に残っていました。数えてみると注文した数の2割ほどが残っている計算になります。

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それこそ普通の瓦なら「同じ色の瓦を使う現場もあるし、修理でも使えるから在庫で置いておくか」で済む話なんですが、金属系の屋根材となるとどうにも出来ません。
余ったからといって返品も出来ないので在庫として抱えるしかないんですが、注文した問屋さんが他で使いそうな会社があったら声を掛けておきますと言ってくれたのでそちらに期待です。
やっぱり個人的には普通のいぶし瓦が好きやなぁ。