姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

災害を他人事で考えていると痛い目にあいます。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
朝、事務所を開けて東の空を見るとびっくりするくらい綺麗な朝焼けでした。夕焼けはよく見るんですが、こんなに綺麗に真っ赤になってる東の空は滅多に見ないです。
って写真やとホンマに東の空かどうかも分からないですね。5分ほどで明るくなってしまって朝焼けは終わりました。

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関西は地震が起きないといわれた時代がありました。

 

後1週間で阪神淡路大震災が起きてから丸24年になります。当時、私は高校2年で前日が成人の日の振り替え休日だった為、3連休明けの火曜日の朝でした。普段起きる時間よりも早い時間やったんですが、姫路の揺れは震度4程度で長く揺れてびっくりしたけどそのまままた寝ようとした程度でした。
親父に起こされたのでそのまま起きてどれくらいの地震やったのかとテレビを付けたらエラい事になっていてびっくりしたのをよく覚えています。
その頃は関西では大きな地震は起きないという都市伝説がかなり信じられていました。
それこそ建築関係の学校に行ってたのにそれが当然と思っていたくらい共通の認識になっていました。

 

過去には地震が起きた記録もあったんです。

 

関西で過去に本当に地震がなかったのかというと実際には各地で地震があったという記録があります。姫路の北側にある「山崎断層」が原因の地震ではかなり大きな山津波が起きて集落がまるまる飲み込まれた事もあったそうです。
それでも近代以降関西で大きな地震が起きていなかった事で「関西では地震が起きない」という都市伝説が信じられるようになってしまいました。関西に火山がなかった事もその説を助長してしまったんですね。
実際に阪神淡路大震災が起きるまでに私が覚えている有感地震は1年に1度もないくらいでした。

 

南海トラフ地震に対しての一番の備えは「心の準備」だと思います。

 

阪神淡路大震災以降、日本列島ではかなりの回数の大地震が起こっています。それでもテレビ画面で見ている人には「我が事」にはならないんですよね。私が大学進学の為に愛知県に行った時から30年以内に南海地震が起きると言われていました。あれから既に21年が経っています。地震の起きるスパンで言えば10年や20年は人間の感覚でホンの数秒程度の誤差なので本当にいつ起こっても不思議ではないんですよね。
その為に備える事はたくさんあるけど、まず何よりも「心の準備」をするのが一番の備えになるんじゃないかと思います。
地震に限らず災害は起こらないに越したことはないし、仕事的にもこれ以上の被害は勘弁願いたいんですが、出来るだけの事はしておかないとですね。