姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

兵どもが夢の跡。技能グランプリが閉幕しました。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
先ほど神戸のポートアイランドから帰ってきました。朝から立ちっ放しやったので流石に足が棒のようになっています。お風呂に入って少しマシにはなったものの、今日は早目に寝て明日の仕事に備えないと寝坊してしまいそうです。私は出場していませんが、設営や片付けなどで参加出来た技能グランプリは達成感がすごいですね。

 

技能グランプリ兵庫大会、かわら葺きの競技が終わりました。

 

一昨日の開会式と準備作業から始まった第30回技能グランプリ兵庫大会のかわら葺き競技も本日の正午を持って終了しました。出場した13人の選手は昨年の秋に課題が発表されてから何度も練習を重ねて本番を迎えているので、競技の終了は感無量やったと思います。終わった瞬間に涙する選手もいました。
例年は1人か2人は完成させる事が出来ない人が出ているんですが、今回の大会では13人全員が完成させる事が出来た事にレベルの高さが伺えます。今年の課題はシンプルなだけに基本となる技能がポイントになるものでどの選手の作品も甲乙つけ難い仕上がりになっていました。明日の表彰式でどんな結果になるのか、楽しみではありますが順位なんてつけなくてもいいような気になってきます。

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競技と見学が終わると架台は解体してしまいます。

 

他の競技に比べてかわら葺き競技は準備にも片付けにも時間がかかります。架台そのものの大きさもなんですが、競技に使う瓦や副資材などもかなりの量になるんです。そして完成した作品は当然ながら瓦が施工された架台なので移動させる事も出来ません。
完成作品の展示は競技と審査が終了した後に1時間ほど時間を取ってあるんですが、その展示の見学が終わるとすべて解体してしまいます。解体するには施工された瓦もめくってしまわないといけないので選手たちの3日間の成果もあっという間にバラバラです。

 

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解体しないと帰れないんです。

 

見事に施工された架台なので解体するのは私たちも忍びないんですが、解体して全て搬出してしまわないと私たちも帰れないんです。なので兵庫県の瓦組合と青年部が集まって一気に解体してしまいました。それはもう見事に。あっという間に。

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瓦をめくって、架台を解体して搬入した時に梱包してあったのと同じ状態に梱包し直して全て搬出してしまいました。16時に解体を開始して終了は19時半でした。もっと時間かかるかもって覚悟をしていたので早く終わって、ホッと一息つけました。
間違いなく今年一番の大イベントやったけど、事故もなく無事終わったのでまた明日から日常業務を頑張ります。