姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

春の風物詩「イカナゴ」が姿を消しました。

こんばんは。

姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。

今日は紀伊水道地震がありました。和歌山県で震度4程度やったみたいなのだそれほど大きな地震ではなかったみたいですが、範囲が広くて震度1を観測したのが東は静岡県から西は広島県までやったみたいです。

阪神・淡路大震災が発生するまでは震度4の地震は関西では大きな地震と思われていたけど、震災以降は定期的に震度4以上が発生しています。これが南海トラフに繋がらない事を祈るのみです。

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播磨灘の春の風物詩「イカナゴ」の不漁が続いています。

 

春の今の時期は播州一円ではイカナゴ漁が盛んになる時期です。各家庭でイカナゴの新子を購入してそれぞれの家で釘煮を作るので歩いていると甘辛いいい匂いがしていたんです。

でもここ数年はその風物詩が見られなくなっています。肝心のイカナゴ漁が記録的な不漁になっていて店頭に新子が並ばないか並んでも物凄い値段になってしまっているからです。今年も昨年もその前も不漁でした。

どれくらい不漁かというと水揚げ量が5%とか10%になってしまっているんです。5%減ではなく95%減です。

 

水揚げ量が減ると価格は上がります。

 

欲しい人が多いのに水揚げ量や出荷量が少ないと当然の事ながら価格は上がります。過去、豊漁やった時には1kgあたり800円とか900円やったものが2000円とか3000円になるんです。

今年も店頭価格が3400円になっていたそうです。ちなみに大阪湾でのイカナゴ漁は例年1ヶ月くらいある漁期が3日で終了してしまったらしいです。姫路近辺ではまだやってるのでわざわざ東の方から買いに来られている人もいらっしゃるとの事でした。

 

来年には少し漁獲量戻るはずです。

 

これだけ漁獲量が減ってしまっているのは海の水質が良くなり過ぎて海洋生物の栄養源となる窒素やリンなどが含有されなくなってしまった事に原因があるとの説もあります。

水質を改善した事が逆に環境破壊してしまうというのも皮肉な話ですね。

今年の不漁は来年に稚魚を海に残す為に敢えて漁獲量を落とした事も要因となっているという話も聞いたので、来年あたりには少しは漁獲量戻ってるといいなぁって思います。

郵便局で「イカナゴの釘煮パック」を販売するくらい全国的に知名度が上がってきたのでこのままなくなってしまうのは寂しいです。

何よりも私が釘煮を食べたいので来年こそは漁獲量戻って欲しいです。