姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

屋根の面戸漆喰が雨漏りの原因になる事もあります。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
春のセンバツこと選抜高等学校野球大会が23日からスタートしています。今年は第91回大会だそうです。兵庫県からは明石市明石商業高校が2度目の出場を果たしていて27日の大会5日目の第一試合で登場予定です。甲子園っていうと春も夏も出場しているのは私立の高校ばかりなイメージなのでスゴイって思います。しかも私が通っていた明石高専の近くにある学校なのでなんとなく親近感があるんですよね。2016年の春の大会ではベスト8まで進んだので今年も頑張って欲しいですね。

 

雨漏りの原因は瓦の割れやズレだけではありません。

 

雨漏り調査をすると年に3件から4件くらい桟瓦とのし瓦の間の面戸漆喰と呼ばれる部分が雨漏りの原因になっている現場に行きあたります。面戸漆喰が原因になっている場合は瓦が割れたりズレたりといった、表面を見て「これが原因です」という状態にはなっていません。
なので、家の中で雨漏りしている部分を確認して、屋根のどの辺りになるのか見当をつけてから瓦をめくって確認するんです。流れた後があると分かりやすいんですが、ない場合もあるのでそういう場合は棟を解体するしかありません。

 

漆喰の塗り直しで雨漏りが止まる場合もあります。

 

瓦をめくった時に水が流れた後があって、漆喰が「浅い」場合には漆喰を塗り直す事で雨漏りが止まる場合もあります。本来瓦の隙間に入った水を排水出来るようになっている隙間が漆喰でせき止められてしまって瓦の裏側に回ってしまって雨漏りになるケースですね。
「近くで工事しているから」という漆喰の塗り直し営業が一時期流行っていて、それで塗り直してから雨漏りするようになったという相談が多かったんです。

 

 

古い漆喰は剥がしてから塗り直さないとダメです。

 

漆喰の塗り直し営業をしている業者さんに頼むと確かに漆喰部分が真っ白になって一見めっちゃ綺麗になってるように見えるんです。でも古い漆喰の上から新しい漆喰を塗ってしまうのでどうしても「浅く」なってしまうんです。

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漆喰を塗り直す場合には古い漆喰は剥がしてから塗り直さないとダメなんです。でも古い漆喰を剥がすにも余計に予算がかかってしまうので、比較すると安くなる上塗りでやってしまう人も多いんですよね。上塗りすると絶対に雨漏りするという訳ではないので難しいところではあるんですが、リスクは高まるので漆喰の工事をする時には出来ればきちんと剥がして塗り直すようにして欲しいと思います。