姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

本当に「いい仕事」をしてさえいれば大丈夫なんかな??

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
見事に予報通りに雨が降り始めましたね。まぁ、段々と予報が変化していったので当たって当然といえば当然ですが。少し遠い現場に行ってたんですが、高速道路も渋滞が発生している場所と全くそんな気配がない場所とが見事に別れていました。
幸いな事に渋滞が発生するところを通らずに済んだのでスムーズに現場に行けてました。
今年は有難い事に仕事が詰まっているのでなかなか連休になりませんが、近場でちょっと出掛けるくらいはしたいなぁ。前から気になってる農家レストランとか。連休中も営業しているのかを確認しないとですが。

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住宅関係の仕事はコミュニティを作りやすいです。

 

瓦屋さんや大工さん、左官屋さんを始めとした戸建て住宅に関係する仕事はコミュニティを形成しやすいんです。1軒1軒仕様や形は違っていてもそれぞれの業種に仕事があって、新築の時には毎回同じ面子が集まる事が多かったので。
新築の仕事の大半が大手ハウスメーカーや地方ビルダーになってもその傾向は変わってなくて中心が大工さんからハウスメーカーなどの元請さんになっているだけです。
昔と大きく違うのは中心がハウスメーカーになった事で営業範囲が広がった事ですね。大工さんを中心としたコミュニティの場合は良くも悪くも狭い範囲に仕事が集中していたので同業他社との競争もそれほど多くはなかったんです。

 

「いい仕事」が次の仕事を呼ぶ構造でした。

 

そういう狭いコミュニティの中では「いい仕事」をしたらそれがクチコミになってお客さんから広がっていってたんです。お客さんも建築現場に顔を出して職人さんが仕事をしているところをじっくり見てたりもしました。
どの業種の職人さんも仕事をしている間にお客さんと顔馴染みになってたので「いい仕事」が次の仕事に繋がっていたんです。
ところがハウスメーカーさん主導の建築現場が増えると安全面からお客さんはほとんど仕事の場にはいらっしゃらなくなりました。場合によっては建築中はまだそこに誰が住むのか決まっていなかったりもするんです。必然的にお客さんと職人さんとの繋がりも薄れてしまいます。

 

会社は「いい仕事」をしているだけでは厳しいです。

 

「よくいい仕事さえしていればお客さんはついてくる。」という言葉を聞きます。確かに一職人としての立場で言えばその通りです。私も自分が1人だけで仕事をしているならそう言います。でも会社で考えるとそれだけでは不十分なんですよね。
会社として考えると「いい仕事」をして、それに付加価値が付いていないといけないんです。しかも「いい仕事」も主張しないと選んでもらえません。
まだお客さんになっていないけどお客さんになるかもしれない人にとっては「いい仕事をしていても知ってもらえなければ仕事していないのと一緒。」なんですよね。
まず「いい仕事」をする事が一番大事やけど、それだけでは会社は続かないんです。
職人として仕事をしている社長が多い業種では陥りやすい罠やと思います。職人と経営者の両立をされている先輩もいらっしゃいますが、なかなか真似が出来ません。難しいですね。