姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

「遮熱」工法は暑さにも寒さにも対応できます。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
母が玄関先で栽培しているプランターのプチトマトがいい感じに色づいてきています。私自身は生のトマトは苦手なので食べないんですが、トマトが赤い実をつけていると夏が来たなぁって思います。
今年の初物のスイカも頂いてきたし、まだ梅雨は明けてないけどそろそろ暑さもかなりのものになってきたし、夏本番は近いかもですね。

 

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直射日光じゃなくても室温はどんどん上がります。

 

うちの台所は東面と北面に窓があるんですが、夏場は東面の窓から入ってくる太陽光でかなち暑くなるんです。ただでさえ料理をすると火を使うので熱がこもってしまって暑いのにそこに太陽光が入ってくるとサウナかって思うくらいの温度になります。
部屋の温度がそこまで上がってしまうとエアコンをつけてもなかなか室温が低くなりません。さらに太陽光に当たり続けた家具からも熱が発散されるのでシャレにならない暑さになるんですよねぇ。
東面なので朝のうちだけしか太陽光は当たらないのに夜までずっと暑いんです。

 

遮熱材を窓に貼るだけでも部屋の温度が下がります。

 

嫁さんから夏場の台所の暑さについての相談をうけて仕事でも使っている「遮熱材」を窓に設置する事にしました。窓に直接貼ってしまうと直射日光で熱くなった窓ガラスからの熱伝導で結局室温が上がってしまうので窓に直接あたらないように窓枠の内側に木枠を取り付けてそこに遮熱材を貼る形にしました。遮熱材の性能を十全に発揮するためには滞留空気層が必要なのでこういう形にしました。
窓を開けられなくなったのはちょっと不便やけど、それよりも真夏の暑さが相当マシになったらしくて、不格好ながら嫁さんからは絶賛されています。

 

遮熱材は寒さに対応するために生まれました。

 

もともと遮熱材はアメリカで開発されたものです。宇宙空間の環境に対応するための素材として開発されたものだったんですが、それが冬の寒さを凌ぐのにも効果があるとの事で建築用の素材として考えられるようになってきました。
日本でそれを導入したのが東北地方の会社です。冬の寒さをなんとかしようとして目をつけたのが最初だったようです。実際に壁と屋根に施工した工場は冬場の暖房費が半分以下にまで下がったというくらい効果があったみたいですね。
暑さにも寒さにも対応出来るけど、「遮熱」という考え方がまだまだ一般的ではないみたいやし、断熱よりもイニシャルコストがかかる事がネックになって普及出来ていないのが現状です。
それでも少しずつ採用を考えるお客さんが増えてきてるのでもうちょっと頑張ってみます。