姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

災害の後に屋根に上がるのは専門職でも危険なんです。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
休みの日に外出すると、ついでに昼食か夕食を外食で済ませる事が多いです。友人たちと一緒の場合は居酒屋さんとかでいろいろ食べられるものを選んでシェアするんですが夫婦2人の時は簡単にラーメンで済ませる事も。地元やとそれほど変わり種のラーメンってあまりないんですが、先日大阪に出た時に食べたのがスープカレーに麺が入ったスパイスラーメンでした。辛い事は辛いんですが激辛ではなくて美味しかったんです。久し振りにまた行って他のメニューも食べてみたいと思ったお店でした。

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台風や地震の後は応急処置の為の人手すら足りなくなります。

 

阪神・淡路大震災が起きた時、私は高校生でした。学校が1週間休みになって父の手伝いをしていました。被害が出た家にブルーシートを掛けて回るのに人手が足りていなかったからです。20年以上経って、通常の仕事でも人手が足りなくなってきた現在は災害が起きるともっと大変な状態になってしまいます。

 

慣れていない人が屋根の上に上がるのは危険です。

 

人手不足が顕在化したのは熊本地震の頃からじゃないかと思います。地震の直後に屋根に被害が出た住宅がたくさんあったのに1週間経ってもブルーシートで養生出来ていない家がかなりの数ありました。それ以降、地震や台風で被害が出る度に被災地では応急処置のためのブルーシートの養生に回りきれなくて復旧工事にも年単位の時間が必要になっています。
昨年の大阪地震と台風の時も兵庫県の東部や大阪の屋根工事業者は依頼が殺到してパンクしてしまって、未だに復旧は終わっていません。
そして我々専門職が回り切れていない分、被害が出た家の方が自分で屋根に上がろうとして怪我をしたり亡くなったりする事故が増えてしまっているように感じます。

 

被害が出た屋根は専門職でも危険を感じます。

 

普段から屋根に上がっていて、ある程度慣れている我々専門職の人間でも災害で被害が出た屋根の上に上がるのは物凄く気を遣います。地震や台風でズレた瓦に体重をかけてしまうと勾配にそって一気に滑ってしまったりするからです。
そんな状態の屋根に屋根に上がった事がない人が上がると何が危ないか分からないまま作業をする事になるので、余計に危険なんですよね。
千葉の台風被害が出た地域で屋根から落ちた人が相次いでいるってニュースでやっていました。しかも結構高齢の方が多いんですよね。自分で何でもやってきた世代の方なのでまだ何とかなるって思われているのかもしれませんが、1階の屋根の上でも地面から3m以上の高さになるので、とても危ないです。
特に千葉は先週の台風以降も雨が続いていて、養生が間に合っていないから自分でなんとかしないとって思われるのかもしれませんが、命あっての物種です。安全第一で無理しないようにしてください。