姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

台風は通り過ぎるまでは何も出来ません。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
台風19号は1時間ほど前に静岡県に上陸したようですね。今週の初めに発生してからどんどん発達して進路もなかなか定まらなかったんですが、最初の進路よりもかなり東よりになりました。西日本への影響は少なくて済んだんですが、逆に東日本に直撃なので早く通り過ぎる事を祈るのみです。

f:id:cbr1100xx-superblackbird-01:20191012204937p:image

 

台風が連続で来ると直している時間が足りません。

 

昨年、近畿地方で大きな被害を出した台風20号、21号の時も上陸間隔が2週間ほどで、20号で被害が出た住宅の修理がまったく間に合わないまま21号を迎える事になってしまいました。今回の19号も台風15号で被害を受けた千葉県で同じ状況になっています。
私が瓦の仕事を始めた直後にも似たような事がありました。15年くらい前で、当時は今よりも職人さんの数は多かったはずやけど、8月30日に上陸したのを皮切りに10月末くらいまで立て続けに3つの台風が上陸して修理に走り回っててんやわんやした事を思い出しました。

 

ブルーシートの養生が仇になる事もあります。

 

台風で被害が出た屋根の修理がすぐに出来ない時にはブルーシートで養生をする事が多いんですが、その修理にかかれない状態で次の台風を迎える事になると逆にそのブルーシートが被害を拡大してしまう事もあります。
養生していたブルーシートが飛散して停電の原因になったり、ブルーシートが瓦を巻き込んで飛んでしまって他の家や車に被害が出たりする事もあります。
何よりブルーシートをかける為に屋根の上にあがって転落したという事故の話もよく聞きました。職人不足でなかなか養生が間に合わないから自分でやろうって人は昨年の大阪の被害の時にもいらっしゃいましたが、雨風がおさまっていない状態で屋根に上がる人もいたみたいです。

 

天候が回復するまでは屋根には上がれません。

 

専門業者としては出来るだけ早い復旧をしたいとは思いますが、それでも天候が回復して安全が確保出来ない限りは職人さんに屋根に上がって作業する指示は出せません。一刻も早い復旧も大事やけど、それでも作業する職人さんが転落したりするのは会社としては看過出来ません。
お客さん側の「少しでも早く修理して欲しい」という気持ちも痛いほどわかりますが、場合によっては会社や職人さんも被災した状態で修理工事に出ている事もあるんです。
災害時というのは非常事態です。自然の猛威が相手ではどうにもならない事も多くあるので自分だけが良ければって考えないでこういう時こそ助け合いって考えて人的被害がちょっとでも少なくなるように物心両面で備えないとです。