姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

結露対策には小屋裏換気が有効です。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
オリオン座が綺麗に見えるようになってきました。冬はオリオン座、夏はさそり座が東の空に見え始めるといよいよやなぁって感じます。今週は週末までかなり寒い日が続くみたいですが、週明けはちょっと暖かくなるみたいで、また体温の調節に苦労しそうですね。風邪などひかないように気を付けないとです。

 

ひと昔前は軽い屋根というと「薄型スレート」でした。

 

阪神淡路大震災で屋根は軽い方が良いという話が広まってから特に採用されるようになったのが「薄型スレート」の屋根です。「薄型」というだけあって、本当に薄くて重量的には普通の瓦の3分の1程度しかありません。
そして屋根のボリュームを抑える事が出来るので、見た目がすっきりしているという事でよく分譲住宅で採用されていました。もともとは「石綿」含有建材やったんですが、ここ最近のものは無石綿のものになって安全性も増しています。

 

近頃はガルバリウム鋼板が人気です。

 

東日本大震災のあたりから少しずつ「薄型スレート」が「ガルバリウム鋼板」に変わってきました。屋根は軽い方が良いとの事でより軽い材料が選ばれるようになってきたんですね。確かにガルバリウム鋼板は薄型スレートよりも更に軽くて薄いので同じような特徴を持っていたらより軽い方に人気が出るのは当然です。
何棟か施工した事がありますが、瓦よりもずっと施工が早いので工期の短縮にもなりました。工期が短くなるって事は予算も抑えられるという事なのでローコスト住宅にはもってこいなんです。
ただし「薄型スレート」も「ガルバリウム鋼板」もイニシャルコストは安くてもランニングコストはかなり高いんですよね。

 

小屋裏の換気で結露を防止できます。

 

「薄型スレート」や「ガルバリウム鋼板」は屋根の下地と屋根材とを密着させて施工します。それがすっきりと見える理由の1つなんですが、結露に注意しないといけません。
屋根材と下地が密着しているので外気と小屋裏との間温度差が大きくなってしまって結露を引き起こすんです。雨漏りしているとの連絡を受けて調査に行ったら原因は結露やったという事がよくあるんです。
小屋裏を換気する事でかなり防ぐことは出来るんですが、古い物件では換気棟が付いてない事が多いんですよね。小屋裏の熱を外に逃がす事になるので熱効率は多少落ちるけど結露対策には有効なんです。

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