姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

軽いのも安いのも価値感の1つではありますね。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
趣味が多いとよく言われるんですが、そのうちの1つがゲームです。主にRPGをやってるんですが、最近は集中してゲームする時間も取れていません。それでもFF7のリメイクはどうしてもやりたくてPS4も購入してしまいました。購入してから1ヶ月以上経つけど電源入れたのは2回くらいなんですけどね。

 

軽い屋根がいいというのも価値観の1つではあります。

 

阪神淡路大震災の直後の報道で瓦が重い事が原因で住宅が倒壊したと言われてしまいました。その時に「屋根は軽い方がいい」という価値観が住宅において大きなものになりました。そしてそれ以降瓦の採用がどんどん減っていったんです。
住宅の構造に見合った重量の屋根になっていれば瓦でも問題ないし、逆に軽すぎても構造的に弱くなる事もあり得るんですが、今の「軽い屋根」は信仰と言ってもいいんじゃないかっていうくらいになっています。たくさんある価値観の1つなだけのはずなんですが。

 

「安い」のも価値観の1つです。

 

もう1つ、現代において大きな割合を占めているのが「安い」という価値観です。高いよりは安い方がいいって考え方で売る方もそれを売りにしてしまっているんですが、本来売る方は自分の商品やサービスに自信を持って適正な価格を付けないと企業は苦しくなる一方やのに「安い」事に拘り過ぎています。
バブルの時期に「高い」という価値観に振り回された反動と言えなくもないんですが、バブルが崩壊して30年ほど経つのにいつまでも「安い」という価値観から逃れられないのは呪いみたいですね。

 

自信を持って売り出すのは大事な事です。

 

今日は比較的新しい屋根材のショップ会に出席してきたんです。メーカー側が自信を持って売り出して13年ほど経つ建材のマイナーチェンジの案内でした。

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普通の瓦の倍以上のサイズやけど1枚あたりの重量は瓦と同じなので「軽い」事を売りにしているんですが、その比較対象として「瓦が重い」事を強調するんですよね。その瓦をメインに取り扱っている身としてはかなり複雑でした。
自信を持って売り出すのは大事やけど、取引先がどんな商品を取り扱っているのかっていう配慮も必要なんじゃないかなぁって思います。