姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

建築の専門雑誌で瓦や屋根の事が特集されるようになりました。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
毎朝メールのチェックやSNSのチェックをしているんですが、facebookは過去のその日に何があったとか友達登録している人の誕生日であるとかを教えてくれます。昔やっていたmixiでも同じような機能がありました。便利やけどこれに慣れると後で不便になりそうやなぁっていつも思いながら頼ってしまいます。ちなみに今日は私がfacebookに登録して丸9年の記念日だそうです。自分が思ってるよりも長くやってるなぁ。

 

建築の専門家でも瓦の事はあまりご存知ない事が多いです。

 

一般的に「一級建築士」はどんな建築物の事でも知っている建築の専門家であるって認識されていると思います。それが高層ビルであろうが瓦葺きの民家であろうが茅葺の古民家であろうがどれも「建築」で、国家資格である「一級建築士」ともなるとそれら全てに精通しているって勘違いされるんですよね。
でも実際には一級建築士は「大規模」な建築の設計が出来る建築士であって、決して建築の全てに精通しているわけではないようです。特に瓦や左官など伝統的な技術については一級建築士の中でもその分野について更に踏み込んで勉強された方しかご存知ありません。

 

高校や大学での建築の勉強でも触れられる機会は少ないです。

 

これは「建築士」という資格の制度的な問題です。元来住宅などの身近な建築物は大工さんが統括してそれぞれの専門職と協力して建てていました。逆にそのノウハウでは大規模な建築物を建てる事が難しいんですよね。そこで建築物の外観デザインから設備、構造なども含めて全てをまとめて1つの図面に出来る建築士の出番というわけです。
そして高校や大学の建築学科でも勉強するのは基本的に建築士の資格試験のカリキュラムに沿った内容になっています。「大は小を兼ねる」ってやつですね。そのおかげで伝統技能系の知識は後回しになってしまうんです。これは私自身が高専~大学院まで建築の勉強をして感じた事です。

 

雑誌で瓦や屋根の事が取り上げられています。

 

いろいろな建築士の方と交流を持つようになって、瓦についての問い合わせなどが増えてきています。個人的にはそれだけでも瓦について知られる機会が増えたという事なので嬉しいんですが、先日、雑誌で瓦について特集記事が組まれていました。


雑誌といっても建築系の専門誌で「住宅建築」という雑誌なのであまり一般の方が目にする機会はないかもしれません。雑誌という割には価格も税込2640円と高価なので基本的には建築業界の方向けの雑誌ですね。
それでもこれまでやとデザインの一部という程度でしか取り上げられていなかった瓦や屋根にf:id:cbr1100xx-superblackbird-01:20200204194002j:imageついて大きく取り上げられているというのはスゴイ事です。専門家に知ってもらえるという事はそこから一般の方にも知られていくという事なのでまだまだこれからやれる事がたくさんありそうです。