姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

20年以上前の機械が現役で稼働しています。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
季節に合わない雨の降り方したなぁって思ったら朝から物凄く暖かかったですね。3月下旬とか4月上旬並みの気温になっていたとか。昨日までの週間予報では明日も暖かくなると言っていたのに今見てみると最高気温が一気に5℃くらい下がるみたいです。気温の変化に気を付けないと体調崩しそうですね。

 

20年以上前の機械が当たり前に稼働しています。

 

当社は現在4台の瓦揚げ機を使っています。瓦揚げ機というのはモーターとワイヤーと梯子と台車がセットになっていて、梯子に取り付けた台車をワイヤーで吊り上げて使うんですが、瓦を屋根の上に揚げる時になくてはならない機械です。

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私が瓦業界に入ったのは16年ほど前なんですが、その時から今あるうちの3台を使っています。それも私が入社した時点でもうかなりの年数を使っていたように思います。
当時は全部で5台くらい使っていて、16年の間に2台が動かなくなって処分して1台を新しく購入したという事ですね。
つまり3台は20年以上前の機械で、それが現役で動いているって事です。でもこれってうちが特別物持ちがいいわけではなくて、どこの瓦屋さんも似たような状況なんですよね。

 

仕事をする上で使う機械がほとんど進化していません。

 

現在仕事をする時に必要な機械類は20年前からほとんど変わっていません。せいぜい電動工具がコードレスになったのと、電動工具を職人さんが1人1台持つようになったくらいですね。
瓦揚げ機などは会社単位で所有しているものですが、そういうものに関しては本当に進化してないんですよねぇ。
ドローンが登場するまでは瓦業界の歴史で一番の技術革新はデジカメやって言う人も居たくらいです。そのデジカメやドローンも屋根の上で直接作業するために使うものではないので、現場作業で使う道具は本当に昔ながらのものが多いです。

 

構造がシンプルやから壊れないんです。

 

昔からある機械と新しい機械、両方使ってみて思う事は構造がシンプルな方が壊れにくいって事ですね。新しい機械って意外とすぐに故障するし、故障したら修理するよりも買い替えた方が安いって言われるんですよね。そしてすぐに修理用の部品もなくなります。昔の機械は構造が単純な分、壊れた機械から必要な部品を取り出して組み替えたらまた普通に使えるようになるんです。
壊れにくいし直しやすいのが昔の機械のいいところですね。それでも20年以上も経つと段々修理用の部品を手に入れるのが難しくなってくるんですが。
道具も機械も大事にして長く使っていきたいですね。