こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
5月に入って一気に気温が上がりましたね。今日は姫路では24℃まであがったみたいですが、夏日になったところも多かったみたいです。とはいうものの、今の時期の本来の気温はそれくらいなんですよね。暖冬やった割には季節外れの寒波が入って気温が上がりきらなかったみたいです。急な気温の変化で体調を崩しやすくなるので注意しないとですね。
巨大な「古代鬼面」の鬼瓦がテレビで取り上げられていました。
先日、「ヒルナンデス」に愛知県高浜市の巨大な古代鬼面瓦が取り上げられていました。縦横4m以上あるものです。こんなサイズの鬼瓦はあまりありません。屋根の上にあると大きさが分からなくなるんですが、大きなお寺の屋根の鬼瓦にはたまにそれくらいのサイズのものがあったりするんです。
瓦は焼き物なのでそんなサイズのものを一体もので作ろうと思ってもまず乾燥の段階で失敗してしまうので、いくつかのパーツに分けて作られていて、焼きあがった後で組み合わせるんですが。
世界一大きな鬼瓦は一軒家くらいのサイズがあります。
以前にも紹介した事がある世界一大きな鬼瓦は高さ9mもあります。2階建ての一軒家と同じくらいの高さって事です。これくらいのサイズになるとパーツもかなり細かく分かれていて、組み立てる時に仮組みして隙間のある所を削ったりするんですが、自分がどこのパーツを持っているのか分からなくなるという話を聞いた事があります。
そんな無量寿寺の鬼瓦は「鬼面鬼瓦」といって立体的な鬼の顔が作られています。普通のサイズの鬼瓦の場合には鬼師さんが手捻りで作っていくので、一体一体表情が違うんですよね。
鬼瓦の種類はいろいろです。
一口に鬼瓦と言ってもいろいろな種類があります。一般的な住宅に使われているのは「覆輪」や「角張」、ちょっと豪華に見せる時には「影盛」という形のものになります。これらは鬼の顔はしていないんです。鬼の顔をした鬼瓦は「鬼面」や「古代鬼面」と呼ばれているんですが、何が違うかというと古代鬼面は平面に鬼の顔が描いてあるもので、鬼面は立体的な鬼の顔なんです。
これらはお寺の宗派によって違っていたりするんですが、最近はそこまで厳密ではありません。
一般住宅で使われる場合には「鬼瓦」というよりは「棟飾り瓦」という方がいいのかもしれませんが、慣習的に「鬼瓦」と呼ばれているんです。