姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

素人仕事でも修理が完了した道具は使いたくなります。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
午前中はかなりの量の雨が降っていたんですが、午後になるとそれが嘘のように晴れてきました。そして晴れたらめっちゃ暑いです。湿度も高くて室外にいるだけでじっとりと汗をかいてきます。天気予報では今年の夏は暑くなるという予報やけど、今は朝の段階では寒いくらいの気温なので一気に気温が上がるのが怖いですね。

 

雨で仕事にならないので囲炉裏机の修理をしました。

 

この1週間、ずっと雨が降ったりやんだり時々豪雨になったりで全く仕事が出来ませんでした。止み間に雨漏りの調査に行ったりして溜まった見積もりなどのデスクワークも終わったので今日は解体して放置していた囲炉裏机の修理をしてみました。
修理といっても灰を入れている箱の内貼りの銅板が腐食して底が抜けていたので底板を貼りつけて銅板の内貼りを貼り直す程度です。そして以前に底板は貼っておいたので後は内貼りの銅板を貼るだけです。

 

金属板の加工は専門外なので粗が目立つし時間もかかります。

 

屋根の工事をしているとある程度は銅板や鉛板、ステンレス板などを扱う事はあるので鋏などの道具は一応、一通り持っているし使った事もあります。それでも毎日使うものではないし、使い慣れていないのでなかなか真っ直ぐに切ったり折り曲げたりするのが難しいです。
屋根の上の仕事でも見えない部分で見た目を気にする必要がない部分は自分でやりますが、綺麗に仕上げないとダメな部分は専門の職人さんに任せないとなんですよね。
そして今回の囲炉裏机の修理で使う銅板はほぼ見えない部分なので暇に任せて自分でやってみました。

 

全部組み上がるとそれなりに綺麗に見えます。

 

昔の道具なので使われている木材もかなり薄いし、強度もなくなってきているので釘を1本打つのも気を遣うし、銅板はなかなか真っ直ぐにならないしで自分でイメージするようには作業は進まないんですが、それでもどうにかこうにか銅板を貼りつけて元の形に汲み上げる事が出来ました。
底板が分厚くなったり銅板が分厚くなったりしたのと長年の使用で圧縮されていた灰がほどけたのとで元々入っていた灰を全部入れようとするとこぼれてしまいそうになったので1割ほどの灰が残ってしまいましたがなんとか復旧完了しました。

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全部組み上がると素人仕事の部分は隠れてしまって見えないのでかなりいい感じに見えます。こういう道具を見ると使いたくなりますね。今は暑い時期なので冬場にちょっと暖を取るのに使ってみようっと。