姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

土用には土をいじるのはタブーでした。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
プロ野球も大相撲も少しずつ観客を入れるようになって、ちょっと日常が戻ってきたような感じがしますね。まだ応援の声を出してはいけないとか、入場できる人数も半分以下でないとダメっていう規制はあるのが残念ですが。
舞台関係も一部でクラスターが発生して舞台そのものが悪いように言われていますが、ほとんどの所はこれ以上ないくらいの対策をして、それでも感染者が出るかもという覚悟を持って公演をしているという事をもっと報道して欲しいですね。原因を追究する事は大事やけど、それが悪者叩きのストレス発散になったらダメやと思います。

 

200年くらい前のキャッチコピーが文化になっています。

 

土用の丑の日」に「う」のつく食べ物を食べると夏負けしないという習慣があったと約200年前の書物に書かれているそうです。その中で「鰻」を食べると良いと鰻屋さんの店先にキャッチコピーを貼り出す事を考えたのが平賀源内だという説が有名ですが本当の話かどうかは定かではないそうです。でも万葉集にも夏の暑い時期に鰻を食べて栄養を摂るという記述があったそうなので、日本ではかなり古くからある風習のようですね。
それでも200年も前に考えられたと思われるキャッチコピーが現代の文化として続いているのはスゴイことです。

 

土用は年に4回あります。

 

土用の丑の日の「土用」は実は年に4回あります。土用というのは立夏立秋立冬立春の直前の18日間の事を指していて、最初の日の事を「土用の入り」、最後の日を「節分」と呼んでいます。つまり土用は年に4回あるし、節分も年に4回あるわけですね。でも何も説明なく「土用」というと立秋の直前の夏の土用を指すし、節分というと2月の冬の節分の事を指します。
言葉は知っていても由来とかは知られていない事が多いんですが、最近はネットで調べたら結構簡単に出てくるので便利ですね。
最近は鰻がめちゃくちゃ高いので他の「う」の付く食べ物でもいいかなって思います。今年はうちは「牛」を食べます。

 

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土に関わる作業をしてはいけない期間でした。

 

昔は「土用」というと土を触る仕事をしてはいけない期間とされていました。五行的な考え方でいうと土の気が盛んになる頃なので、その気に当てられて体調を崩しやすくなるとの事ですが、現実としては季節の変わり目で天候に体がついてこれずに体調を崩しやすい時期の事を「土用」呼んだんじゃないかなぁって思います。特に夏の土用は暑さが一番厳しくなる頃で、そんな時期に土を掘り返したりする作業をしていると熱中症などの体調不良が起こりやすいから、それを防ぐために土用の期間は土を触ってはいけないと言われたというのが私の個人的な見解です。現代では気にしない方も多いし、昔に比べたら栄養不足になる事もないんですが。
それでも美味しいものを食べる機会は逃したくないですね。