姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

家にかかるお金ってその時にならないと意識出来ないんですよね。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
何かまたマスクを配るって話があるみたいですね。今度は介護施設などの職員さん向けらしいですが、小学校の給食の時のマスクって大人にはどう考えても小さいですよね。最初に配ったマスクが本当にマスクが不足していた頃に手もとに届いていたらまた印象も変わったのかもしれませんが、使い捨てのマスクの供給網が構築出来て、比較的簡単にマスクが手に入るようになってしばらくしてから届いた小さいマスクには何の感慨も沸きませんでした。封も切らずに放置になっています。もうちょっとマシな事に労力を割けばいいのに・・・。
ちなみに同じ布マスクでも叔母が作ってくれたマスクは大きくて便利です。

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家に掛かるお金って建てる時だけにかかるものじゃないんです。

 

建築業界にいると動くお金の桁が大きいのでちょっと一般の感覚とはズレてしまう事がありますが、それでも昨今の建売住宅のローコスト化はひどいものです。新築の一戸建てがちょっと信じられない価格で販売されているのを見かけるととても残念な気分になってしまうんですよね。
恐らく賃貸で家賃を払うのと同じ感覚でローンを払っていけば返済が終われば家は資産として残るというロジックなんでしょうけど、賃貸であれば負担しなくても良いお金を持ち家では負担しないといけないという事が考慮されていません。
賃貸ではかからない税金や細々とした修繕費等は意外といい金額になるんです。

 

メンテナンスにかかる費用はローコスト住宅の方が高いです。

 

ローコスト住宅と注文住宅の一番の違いは何かというと、ローコスト住宅では部材が規格化されていて、それを組み立てる事によって工期や人件費を抑えているという事なんです。建てるのに手間がかからないんですが、不具合が出た時にメンテナンスするのが難しくなるんですよね。
一方、注文住宅では職人さんが現場で建てていくので、不具合が出たら悪くなった部分だけを直すという事が容易なんです。
つまりメンテナンスや修理、リフォームする場合には注文住宅の方が容易で価格も抑えられる事が多いって事なんです。

 

だいたい10年に1度はメンテナンスが必要です。

 

住宅を新築する時には建てる為に必要なお金の事ばかり考えてしまうので、なかなか建てた後の事にまで意識が向かないみたいですが、住宅は基本的に10年に1度はそれなりの規模のメンテナンスが必要です。10年も経つと何某かの災害は起きるし、いろいろな部分の劣化も始まるからです。特に屋根がスレート系や鋼板系の場合には再塗装が必要になります。
さらに30年も経つと生活様式の変化や住んでいる人の高齢化によってリフォームする必要が出てくるので、ローンを払い終わった頃に再度家を建てるのと同じくらいの金額がかかってしまう事も多いんです。
よく雨漏りの調査に行くと、室内のリフォームをした後に雨漏りに気付いたけど予算がなくてきちんとした修理をする費用がないという現場があります。屋根は見えていても認識から外れてしまいがちやけど、家を守る一番大事な部分なのでメンテナンスが必要やって事を忘れないようにして欲しいです。