姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

たまには瓦の歴史の勉強も面白いものです。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
世間は4連休なんですね。現場調査でバイパスを走っていたらやたらと車の数が多くて渋滞気味でした。なんでやろ?って思ってたらラジオから「4連休」という言葉が。確かに来週の月曜、火曜と祝日なので週休2日の所は祝日も含めると4連休になります。お盆休みくらいまではコロナコロナと騒がしかったけど、その後はコロナの話題ってすっかり下火になって、今は新内閣の話ばかりになっています。こういう時にメディアの力を思い知りますね。

 

姫路城の北東側には図書館と併設して城郭研究センターがあります。

 

姫路城の東側から北東にかけて、美術館や歴史博物館、図書館などが並んでいるエリアがあります。文化ゾーンになっているんですが、駅から歩くとちょっと距離がある事もあるし、駐車場に停めるとそこそこ料金が高くなる事もあって、お城近辺に住んでいる人はともかく、少し離れた所に住んでいる姫路市民にはちょっと行き難い場所になっています。そんな図書館の2階には「城郭研究センター」というものが併設されています。
間近にある姫路城を研究素材として日本のお城の事を研究する場所です。

 

市民セミナーが開催されていました。

 

その城郭研究センターで「城郭市民セミナー」が開催されています。今年の開催は第1回目と第2回目がコロナの影響で中止になって、第3回が7月、第4回が9月開催です。と言っても私も今月の開催のものに参加するのが初めてなんですが。
なんで参加しようと思ったかというとテーマが「姫路城の瓦」やったからです。普段、瓦の仕事をしてはいるものの、お城の瓦って実はあまり触れる機会がありません。
一般住宅に使われているものと素材は同じでも形は違うし、そもそも私たちが普段触れている瓦よりも遥かに古い世代の瓦なんです。そこが面白そうで参加してきました。

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今とは設備も考え方も全く違う瓦です。

 

姫路城の瓦のセミナーを受けてみて感じたのは「現代の瓦とは製造段階での考え方とか設備が全く違うなぁ」って事です。当たり前の事なんですが、今の高度に機械化された設備は品質の均一化という視点でみると機械化される前のものとは比べものになりません。でも昔のだるま窯で焼き上げた瓦の中でも一番品質がいい瓦はものによっては現代の瓦よりも良いものが出来ている事もあるんです。
その良い品質のものが何百年も屋根の上で残っていると考えるとスゴイですよね。現代の瓦の品質もかなり良いんですが、同じだけの年数を経て果たしてどれくらい残るのか・・・。
そして施工についても現代の技術で施工された屋根がどれくらいの耐用年数なのか、実際に年数が経ってみないと分かりません。せめて150年くらいは残って欲しいなぁって思うけど、その頃には生きてないので確認のしようがないですね。ちょっとだけタイムマシンが欲しくなりました。