姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

雨漏りのような音がしても雨漏りじゃない事もあります。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
9月も残すところ1週間を切りました。なんかあっという間です。本来であればそろそろ秋祭りの準備が始まっていて、夜になると遠くから太鼓の練習をする音が聞こえてくる時期なんですが、今年は秋祭りの中止が決まっているので静かなものです。そして10月のカレンダーを見ると祝日を示す赤い数字がありません。今年はオリンピック開催の予定で元来は10月にあった「体育の日」を7月に移動させていたんですよね。オリンピックが延期になっても祝日を戻すわけにはいかず結局今年の10月は祝日なしの月になりました。

 

雨が降ると雨漏り調査の依頼が増えます。

 

今年は梅雨の時期にはずっと雨が降っていて、梅雨があけると今度はさっぱり雨が降らないという極端な天気になっています。台風が接近して警戒しても上陸しないままで雨も風も大した事がないという天気が1ヶ月以上も続いていたので、今日の雨は久し振りの本降りでした。
昨日の夜から雨足が強くなって、明け方には豪雨と呼んでも差し支えないレベルの雨になっていたので、雨漏り調査の依頼が増えるかなぁ?って思っていたら案の定電話が掛かってきました。

 

ポタポタと音はするのに天井が濡れない事があります。

 

雨漏りの調査に行くとまず雨漏りしている部屋の中を見せて頂く事が多いです。どんな風に雨漏りしているのかで、屋根のどの部分が雨漏りしているのかを推察する参考になるからです。今日伺った現場では部屋内に「ポタポタ」という音が聞こえているんですが天井には雨漏りで濡れた形跡がありません。以前に雨漏りしていた痕は残っているんですが、そこを触ってみても乾いているんです。その隣の部屋の天井を見ても濡れていませんでした。

 

谷部の銅板やステンレス板に雨垂れが落ちる音が部屋内に聞こえる事があります。

 

こういう雨漏りしているような音だけで、天井や壁が濡れていない時には雨漏りしていない事もあります。屋根には「谷」と呼ばれる金属板で納めてある場所があります。
勾配屋根の流れ方向が交わる部分に出来る部位で、瓦から流れてきた水を斜めに流す役割をしています。昔は銅板で作られている事が多かったんですが、最近はステンレス板で作る事が増えました。この金属板、水滴が落ちるとよく響くんです。谷の真上に瓦の庇などがあるとそこから落ちてくる雨垂れの音が部屋内に響いて雨漏りと勘違いしてしまう事もあるんです。

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他には電線や電話線などから滴った水が金属のレンジフードや付け庇などに落ちて音を響かせる事もあるんです。
もちろん、部屋内に出てこないだけで雨漏りしている場合もあるので、音が聞こえて不安な時にはお近くの屋根工事店に相談してみてください。