姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

干支瓦のカタログが届いたら年末が近くなったと感じます。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
今くらいの時期から少しずつ年末の忘年会の予定が入り始めます。これもお節料理やクリスマスケーキの予約と同じで年々少しずつ早くなってきている気がしますね。でも今年は流石に忘年会のお誘いは控えめです。いつもなら出来るだけ人数を集めようとしているんですが、今年は「有志で出来るだけ人数を控えて」という表現になっています。
当然と言えば当然やけど、いつまでもこんな状態が続いていたら本当に経済はダメになってしまいそうです。早く安全に宴会が出来る日が来る事を切に願います。

 

干支が彫刻された「干支瓦」は年始の縁起物です。

 

一口に瓦と言っても屋根の上に葺く瓦以外にもいろいろあります。タイルの代わりに床に貼る「敷瓦」や塀の上に葺く「塀瓦」、屋根や塀に取り付ける「飾り瓦」などですが年始にしか売れない「干支瓦」というものもあります。
読んで字の如くその年の干支がデザインされている瓦で玄関や床の間などに飾るモノなんです。
年賀状などでよく見かけるようなデザインの干支が桟瓦の表面に彫刻されていて、結構派手な「縁起物」です。
その干支瓦の来年の分のカタログが届きました。これが届くと年末に近付いているって感じがします。

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バブルの時期にはよく売れていたようです。

 

今でも年始に2枚か3枚くらいは注文が入りますが、バブルの時期には何十枚という単位で売れていたそうです。今でも金箔や金の塗装がされていて結構派手ですが、バブル期のものは今とは比べものにならないくらい派手で、値段も高かったみたいですね。
年始の挨拶の品として配っている人もいらっしゃるみたいですが、住宅が洋風の建売住宅が増えるにつれて出荷量も減ってきています。

 

12年で全部揃ってしまいます。

 

何より干支は12年で一巡りするので、それで全部の干支が揃ってしまうと「もういらない」って言われてしまうんですよね。縁起物として毎年購入される方の方が稀になってしまいました。
一応、全部違うデザインにはなっているんですが、少しくらいデザインが変わっていても欲しいって思われなくなっているようです。捨てるに捨てられないし、瓦なんてどうやって処分したらいいのか分からないって方も多いみたいです。
最近では書家さんに書いてもらった干支の文字を瓦コースターに彫り込んだものも登場していて、値段も大きさも手頃で飾り易いと密かな人気になっていたりもするみたいですよ。
私は今年買い損ねたので「亥」のものしか持ってないんですが。来年の分は忘れないようにしないとです。