姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

ユネスコの無形文化遺産というものがあります。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
8月末に申請していたマイナンバーカードがやっと手元に届きました。申請した時には2ヶ月待ちやったはずやのに、結局届いたのは3ヶ月半経ってからでした。普通は待ち時間って申請した時点での待ち時間ですよねぇ。まぁ、それだけ申請が殺到していたって事なんでしょうけど。これでやっとマイナポイントの登録が出来ます。

f:id:cbr1100xx-superblackbird-01:20201218181601j:image

 

ユネスコには「無形文化遺産」と言う事業があります。

 

ユネスコの「遺産」というと世界遺産が一番に思い浮かびます。建築物などが文化遺産で自然のものを自然遺産として認定していますが、実は他にも無形のものを認定している事業があります。それが「無形文化遺産」です。
民族文化財や口承伝統などが選ばれていて、日本では和食や和紙、山鉾などをつかった祭りなどが既に認定を受けていて、これまでにも話題になっています。

 

日本の建築技術にも焦点が当てられました。

 

そしてこの度、日本古来の伝統建築技術にも焦点が当てられ、「伝統建築工匠の技」として大工や左官などと共に「本瓦葺き」を含む木造伝統建築工法の技術が無形文化遺産に登録される事になりました。
我々瓦業界としては「本瓦葺き」だけでなく「桟瓦葺き」を含む「瓦葺き」として欲しかった所ですが、まずは「本瓦葺き」だけでも含まれた事にホッとしています。
本当は「遺産」になるものではなく「日常」で使われ続けるものであるのが一番いいんですが、現在の住宅建築の状況を考えると「遺産」になりつつあるのも間違いない事なんですよね。

 

伝統だけでは続けて行けません。

 

瓦業界に限った事ではないんですが、長く続いている業界では「続いている事」が当たり前になってしまっているんですよね。何故続いているのかを考えた事がない人が多いんです。それで気が付いたら仕事が減ってしまって消滅の危機に瀕してしまうんです。
伝統はこれまで続いてきたからこその伝統であって、これからも続くとは限らないんですよね。続ける為の努力は忘れちゃいけないと思います。
それと伝統を守るには最新の技術も身に着けておかないといけないと私は思っています。これからも伝統を受け継いで文化を残していけるように頑張らないとです。