姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

屋根から瓦を降ろしたり揚げたりするのはとても大変です。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
またうちの「いおり」が脱走しました。朝起きたらもういなかったので夜の間に脱走したようです。今回は昼前くらいに警察に確認したら保護されているのが分かったので良かったんですが、どうやら昨日の21時くらいには脱走していたようです。リードで繋いでおくとまた脱走しそうなので、今日からはモモと居場所を入れ替えて檻の中で過ごしてもらう事になりました。

 

風が強くて寒かったです。

 

昨日、雨が降るまではめっちゃ暖かくてむしろ暑いくらいやったのに今朝はやたらと寒かったですね。作業服ももう上着はいらないと思って着なくなっていたので、朝イチで現場に行くとかなり寒くてトイレが近くなりました。気温が低い上に風があったので余計に寒く感じるんですよね。
そして現場が山の際でよく風が通るので余計に寒いんです。日中はある程度太陽があたると暖かいんですが、気温自体はイマイチ上がらなかったみたいですね。
午前中で桟打ちが終わったので昼から瓦揚げに行ったら体が暖まってちょうどいいくらいでした。

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瓦を揚げるのは大変です。

 

瓦の工事で何が一番大変って屋根の上の瓦を降ろしたり、屋根に瓦を揚げる作業です。合計したら3tとか4tくらいの重量が屋根に上がるわけで、荷揚げ機を使うとは言ってもトラックから荷揚げ機の台車に積んだり、台車から屋根全体に間配ったりするのは全部人力です。だいたい1束4枚で括ってあるので12kg~15kgほどの重量の瓦を両手に持って屋根の上を歩き回るのは結構大変です。瓦揚げの時は屋根の上に2~3人でトラック側は1人の事が多いのでトラックから台車に積む場合にはすべての瓦を1人で積む事になるんです。

 

瓦を撤去する時はいろいろと気を配らないといけません。

 

瓦を揚げる時というのは新築でも葺き替えでも屋根の上の強度はかなり確保された状態になっています。だから安心して歩けるんです。でも瓦を撤去する時にはそうはいきません。昔の建物の野地板にはかなり薄い板が使われているうえに雨漏りなどで傷んでいなくても経年劣化でかなり脆くなっている事が多いんです。雨漏りして腐っているところになると、木が折れる「バキ」って音すらなくいきなり足元がなくなったりするんです。降ろす時にはある程度の範囲の瓦をめくっておいて、順番に台車に積むので、足元もかなり悪くなっているので、瓦を撤去する時は瓦を揚げる時以上に気を付けないといけないんです。どっちにしても体力勝負な仕事になるんですが、どんどん高齢化しているんですよね。10年後に平均年齢が10歳上がっているなんて事にならないようにしないとです。