姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

小さくても職人さんの手仕事はいい仕事です。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
GWの連休も今日で最後です。最後の最後で雨が降ってしまったのは残念ですが地元でゆっくりと出来たのは良かったです。明日からまた日常に戻っていくんですが、連休明けの仕事は現場の段取りや材料の手配など、取引先もバタバタしているのでちょっと大変です。

 

とても小さい干支瓦が届きました。

 

連休前に淡路島に行った時に、大栄窯業の道上社長と話をしていて正月に道上さんがfacebookに投稿されていた干支瓦の話になりました。親指の先ほどのサイズのとても小さいモノなんですが、逆に小さくてかわいいんです。
めっちゃ気になってたんですが、なかなか機会に恵まれず今の時期になってしまったんですが、取り扱い出来ないか聞いてみたら淡路島の新崎さんという鬼師さんのところで購入出来るとの事で早速連絡して送って頂きました。

 

干支瓦って大きいんです。

 

これまでの干支瓦というと普通の桟瓦の表面にとてもリアルな干支の姿が立体的に描かれていて立派なものでした。バブル景気の頃からは特に豪華なものが出てきて、大きい家に飾ってあるととても雰囲気に合っていたんです。
でも最近の住宅はどんどん小規模になってきています。それに伴ってこれまでの干支瓦はあまり売れなくなってきています。もともと干支瓦は12年連続で購入すると一通り揃ってしまうので、揃ってしまった家では新しいものを買う事がないんですよね。

 

小さくても1つ1つ手作りでいい仕事なんです。

 

大きい方の干支瓦は型抜きで形を作った後で細かい修正などを行っています。それに比べて小さい方はすべて手仕事なんです。だからたくさんは作れないし、1つ1つの価格も割高になってしまいます。
そして正月から時間が過ぎてしまっているので十二支も数は揃っていないんですが、まずは今ある分だけでもとお願いしました。
それで届いたのは「子」「卯」「辰」「巳」「申」「戌」「亥」の7つでした。そこに鬼師さんのご厚意で小さい鬼瓦も付けて頂けたので各種を2つずつと合わせて15個です。

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今年の干支である「丑」も来年の干支である「寅」もまだ手元にはないんですが、年末までになんとかすべてを揃えたいなぁ。