姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

屋根漆喰は古いモノを取り除いてから塗らないと雨漏りの元になります。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
久し振りにゲームをしようと思ってPS4の電源を入れてみました。長い事してなかったなぁって思いながら前はいつ電源を入れたのかとセーブデータを見てみたら2020年7月23日ってなってました。10ヶ月以上も電源を入れてなかったみたいです。
昔はゲームを始めるとかなりのめり込んでやっていたんですが、やっぱり年齢と共に集中出来なくなってきているみたいです。でも久々にやるとちょっと楽しくて1時間くらい集中出来ました。気分転換にちょうどいいですね。

 

屋根の一番高い場所を「棟」と言います。

 

瓦屋根に限らず、屋根の一番高い部分を棟と言います。和風の瓦の場合、鬼瓦が取り付けてあるあの場所です。のし瓦を3段とか5段、高いところでは7段とか9段積む事もあるんですが、その棟とその下の桟瓦の間には昔から漆喰が塗られています。
この漆喰は白やと思われている事が多いんですが、黒やったり灰色やったりする事もあって、白の場合には経年劣化でカビが発生して黒くなっている事がほとんどです。

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漆喰が浮いてきたら塗り替えの時期が来ています。

 

鬼瓦とのし瓦の継ぎ目にも漆喰を巻いてあるんですが、その漆喰が剥がれて落ちていると相談を受けます。鬼瓦の漆喰が剥がれる時期になるとのし瓦の下の漆喰も浮いてくる可能性が高くなります。
雨が浸入して積んであるのし瓦が緩んでいる場合はもちろんの事、雨が入っていない場合でも経年劣化で漆喰が浮いてくるんです。でも浮いたからってすぐに雨漏りに繋がるわけではないし、浮いてしまっても完全に剥がれていなかったら問題にならない事の方が多いんです。

 

古い漆喰を撤去せずに上塗りする事例が多いです。

 

漆喰を塗り替える場合に気を付けておかないといけないのは「古い漆喰はかならず剥がして撤去してから新たに塗る事」です。よく漆喰だけがやたらと真っ白で綺麗な屋根を見かけるんですが、ほとんどの場合、古い漆喰の上から塗り込んでいてのし瓦の表面から20mmくらい引っ込んでいないといけない漆喰がのし瓦と同じレベルまで出てきているんです。こうなるとのし瓦の目地から入った雨水が漆喰で堰き止められて内側に入ってしまって雨漏りになる可能性が高くなるんです。
左官屋さんでも雨漏りの相談を受けた事がない方やと知らずに上塗りしてしまう方もいるんですよね。梅雨時期で雨が多くなってくると雨漏りの相談も増えて、その中の何割かは漆喰が原因になっていたりするので、漆喰の塗り替えを考えている方は気を付けてくださいね。