姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

太陽光発電って本当に二酸化炭素を排出しないのか?

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
蒸し暑い日が続いていますね。来週のはじめくらいまでは天気が安定しないみたいですが、その後は待望の梅雨明けになりそうな雰囲気です。梅雨が明けるのは嬉しいけど、真夏の暑さが本格化する時期でもあるので、それを考えるとちょっとうんざりします。
今度は九州南部で大雨が降ってるし、海外では熱波で死者まで出てるようです。普段あまり暑くならない地域で気温が上がり過ぎると熱中症になってしまうんですね。

太陽光発電パネルの設置がかなり減っています。

 

5年ほど前までは太陽光発電がブームになっていて、新築であろうがリフォームであろうがパネルを設置するのが当たり前のような風潮になっていました。某大手ハウスメーカーさんが「日本の屋根は資源だ」なんてコマーシャルをやっていた時期もありました。
それが電力の買い取り価格の下落と共に下火になっていって、パネルの設置工事をしている会社もどんどん減っているみたいです。
当社ではパネルを設置するための各メーカーのIDは取得して、どうしても設置したいというお客さんにだけ工事していました。

 

太陽光発電ってそんなにイイものなのかな?

 

個人的には居住空間の屋根にパネルを含む「モノ」を設置する事に反対なんです。雨漏りの原因になりやすいし、メンテナンスもしにくいからです。仮にパネルの下の瓦に何某かの不具合が生じた場合、その1枚だけを差し替えるために足場をしてパネルを撤去しないといけなくなるんです。何もなければ1時間もかからずに仕事終わるし費用も僅かで済むのに、パネルがあると数十万円規模に膨れ上がるんです。
それにどれだけ発電しても昼間に人が生活していなくて電気を使わなければ、パネルを設置した意味がないと考えるからです。パネルの寿命は20年ほど。売電益で設置費用がペイ出来てもその時には撤去費用がかかってしまうんです。

 

パネルの製造で二酸化炭素を排出します。

 

あまり意識されていない事なんですが、太陽光パネルを製造する時にはかなり大量の二酸化炭素が排出されています。また、撤去した後の処分方法も未だ確率されていません。そんな太陽光パネルが本当に「エコ」で「省エネ」なものなのかずっと疑問でした。

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建築業界のいろいろな人と話をするんですが、ほとんどの人が同じように考えているんです。太陽光パネル設置容認派の人でもです。
仕事として依頼されるからやるけど、環境にも住宅にも優しくないという矛盾を抱えている人が多い事にびっくりしました。
きちんとした工事をしてあれば20年は不具合はないと思うんですが、設置するならその後の事も考えておいた方がいいかもしれません。