姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

外観に異常がなくても雨漏りする事はあります。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
学生時代、学校の近くにあってよくご飯を食べに行っていた食堂が今日で閉店したようです。閉店するという話は聞いていたのでそれまでに行きたいなぁって思ってたんですがバタバタしているうちに閉店の日を迎えてしまいました。
もうかれこれ20年以上行ってないので最後に1回くらい行きたかったなぁ。

 

雨漏りの原因は瓦の割れやズレだけではありません。

 

ここでも何度か話題にしていますが、雨漏りの原因となる現象はいろいろあります。分かりやすいのは瓦がズレたり割れたりというような外観に異常が出ている場合ですね。
こういう場合は雨の量に関わらず、ちょっとでも雨が降ると雨漏りしてくるので出来るだけ早く修理しないといけない状態です。

外観に変化がない事も多いです。

 

逆に外観に変化がない事も多くて、そういう場合は少々の雨では雨漏りしなくて、限られた方向からの風と雨で雨漏りしたり、雨の量が一定以上になると雨漏りしたりするんですよね。
家の中に雨漏りの染みが出ているのに屋根に上がってみても特に異常が見られない事も多くて、家の方が雨漏りするからと自分で修理しようとするも外観に変化がない時が多いですね。割れたりズレたりしている場合は自分の手に負えないからと修理の依頼が来る事が多いです。
そして自分で修理しようとして全然原因になっている場所とは違う場所にコーキングなどをしてしまう事もよくあります。これが原因で新しい雨漏りが発生する事もあるので要注意ですね。

 

場所を予想して瓦をめくります。

 

家の中で雨漏りしている場所を確認した後で屋根に上がるんですが、雨漏りの場合は家の中の染みの場所よりも水上側に1mくらいの場所が原因になっている事が多いです。
とりあえず染みなっている部分の少し上が雨漏りしている場所と予想して瓦をめくっていって、雨漏りの痕跡を探していきます。
上手く予想が当たったら一発で雨漏りの痕跡を見つけられるんですが、なかなか見つからない場合はかなり広い範囲でめくっていかないとなんですよね。

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痕跡を見つけたら、どこから流れてきているのかをたどって原因を特定します。
それから原因となる場所の修理の見積もりになるので、現場調査がちょっと大変なんですよね。