姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

勾配がキツイ屋根は滑りやすくて怖いです。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
今日は久し振りに仕事が終わった後にカレーを作ってみました。前に買い物に行った時に美味しそうなスジ肉が売っていて、スジカレーが食べたくなったから購入したんですが、その後なかなか作る機会がなくて冷凍したままやったんですが、ちょっと早めに仕事を終える事が出来たので作ってみました。普段はあまり料理をしないんですが、たまに料理をするのもいいものですね。

 

瓦屋根の勾配は見た目よりもきついんです。

 

瓦が葺かれている屋根は基本的に勾配がついています。瓦の種類によって施工できる最低勾配が決められていて、その勾配以下の場合には雨漏りの可能性があるという事は意外と知られていないんですよね。
軒先から棟までの長さによって最低勾配は変わってくるんですが、和瓦の場合は基本的に4寸勾配ですね。図面では4/10って記載されている事が多いです。
軒先から棟までの距離が短い場合にはそれよりも緩い勾配でも大丈夫な事もあるし、最近では緩勾配対応の瓦も作られています。

 

釉薬が使われている瓦だと更に滑ります。

 

同じ形の瓦でもいぶし瓦と釉薬瓦とでは滑りやすさが全く違います。いぶし瓦の方が滑りにくいんですよね。だから勾配がきつい屋根に釉薬瓦を施工するとめちゃくちゃ滑りやすくなるんです。

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私の個人的な感覚では4寸から4寸5分くらいの勾配はそれほどキツイとは思えないんですが、5寸勾配を超えるときつく感じます。逆に4寸勾配以下になるとかなり緩いと感じます。

これからの時期は朝の露や霜にも要注意です。

 

寒くなってくると屋根の上に露が降りるようになってきます。朝イチは水を撒いたかと思うくらいべちゃべちゃになっています。そしてもう少し季節が進むと露は霜に変わります。霜で白くなっていたら注意もするんですが、露が凍っている場合には透明になっていて気付かない事もあるので、仕事を始めようと屋根にあがる一歩目が怖いんですよね。
梯子から片足だけを瓦に乗せて滑らないか入念に確認してから屋根に移らないと転落の危険があります。足場があって転落は免れてもあちこちぶつけて怪我をする事になるので気を付けないとなんですよね。