姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

古い瓦を搬出したら新しい瓦を搬入しないとです。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
現場調査に行く途中、コンビニに寄ったら「恵方巻の予約締切間近!」というPOPが貼ってありました。そういえば節分まで後1週間ですね。数年前はもっと恵方巻の宣伝が激しかったイメージですが、最近は売れ残りの巻き寿司の廃棄問題が大きく取り上げられるようになったからか、予約販売のみになっているところも増えてきているみたいです。うちは毎年母が作っているので購入した事はないんですが。ハロウィン、クリスマス、お節、恵方巻と年末から年始にかけての商戦が大変そうです。

 

瓦の葺き替え工事は瓦降ろしが一番大変なんです。

 

新築工事で一番マンパワーが必要になってくるのは瓦を屋根に揚げる時ですね。瓦揚げ機があるとは言ってもトラックから瓦揚げ機に積み込むのとか瓦揚げ機から屋根に配っていくのは完全に人力なのでかなりの力仕事になります。
それがリフォーム工事の場合には瓦を屋根から降ろす工事が一番大変な仕事になります。力仕事でもあるんですが、埃もかなりヒドイし足元も野地板が傷んでいる事もあってかなり安全にも気を遣わないといけないんですよね。

 

瓦を降ろしたら新しい瓦を運搬しないとです。

 

屋根から瓦を降ろしたら、野地板を増し貼りする事が多くてその上から下葺き材を貼ります。そこからは新築工事と同じで瓦を引っ掛けるための桟木を打ち付けて、新しい瓦を揚げる事になります。
新しい瓦は木のパレットの上に梱包されて会社に届くのでそれを現場まで運んでいくんです。昔は現場に直接入れてもらってた事もあるんですが、現場の状況によってそれが出来ない事も多いので、最近は一旦会社に入れてもらってそこから運搬するようにしています。

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重いのでトラックの挙動が変わります。

 

降ろした古い瓦を運ぶ時もそうなんですが、ダンプに積載重量限界まで瓦を載せると加速や減速のタイミングがかなり変わってきます。古い瓦の場合はちょっと荷が偏る事はあっても荷台全体に重量がかかるので、重心がズレる事はないんですが、瓦のパレットの場合は荷台に隙間があると加速時とか曲がるときに重心が高くてちょっと変な挙動になってしまいます。
初めて瓦を満載にしたトラックに乗った時にはめっちゃ怖いと思った事を思い出しました。今の現場は比較的近いのでいいんですが、長距離になると運転するだけでも疲れてしまいます。