姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

関心が薄い所が詐欺の標的になります。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
一昨日雨が降って、昨日はかなりいい天気になったので今日もいい天気やと思いながら朝、家の外に出ると地面も屋根も薄っすらと雪化粧していました。そんなに冷え込んでいたとは思っていなかったのでちょっとびっくりしたんですが、よくよく考えてみたら毎年今の時期は寒の戻りで雪が積もったりしているんですよね。三寒四温で春に向かうはずなので、寒いのももう少しのはずです。

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押しかけ無料点検は悪徳商法やと思っていいです。

 

先日、Yahooニュースに屋根工事で詐欺をしていた業者が愛知県で逮捕されたと報じられていました。「近くで工事をしていて、近所を無料点検しています」って言って屋根に上がって、異常がないにも関わらず「瓦がズレている」とか「全部葺き替えないとダメ」などと不安を煽って、工事を受注して、ほとんど工事らしい工事をしないまま「工事が完了した」と言って高額を請求する手口やったみたいです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ecc2c3a9248d780184a9af757b81817c379dee2e?fbclid=IwAR2tFrxfzgoNcwgnLhbQJNq8pz1J_L1GxeVRMlHpl8iT_9o1XKwPJYli2tE

 

床下や屋根など普段目に見えないところが狙われています。

 

屋根工事が詐欺の標的になるようになったのは阪神淡路の震災の頃からです。復旧する職人が不足している状況で素人さんが修理する事も多かったので、どんな工事をしているのか気付かれ難いと認識されたんでしょうね。
似たような時期に床下を点検して「シロアリが」という業者も激増しました。普段目に見えない所が狙われているって事ですね。
私たちは普段から屋根を気にしているので「屋根は見える場所」という認識なんですがどうやら一般の方は屋根は目には映っていても認識されていないらしく、「見えない場所」と言ってもいいみたいです。

 

それだけ関心が薄いという事なんですね。

 

昔は屋根瓦というと家の外装でも一番目立つ場所なので特に豪華にして欲しいとの要望があったり、「最低限これくらいの仕様で」という注文があったりしたんですが、今は家を新築する時でも屋根に関する事はビルダーの言われるがままで自分の家の屋根材がどんなものなのかすらご存知ない方が多いみたいです。
基本的に詐欺のネタになりやすいのは「人の関心が薄いところ」です。関心が薄いから傷んでいる事にも気付かないし、そういう場所を放置している家は知識も乏しいと判断されて狙われやすいんです。
業界内にいると「知ってもらえている」と思いがちやけど、実際には「ほとんど知られていない」事を肝に銘じて情報発信をしていかないとです。