姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

現場での作業以外にも経費はいろいろかかっています。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
世間では春のセンバツ高校野球が甲子園で開幕していますね。金曜日の雨で開幕が1日ズレて、今日から熱戦が始まっています。奇しくも今日、瓦業界でも北陸、富山の地で熱戦が始まりました。「全瓦連技能グランプリ2022」です。昨年に引き続き無観客での開催となってしまいましたが、facebookでの配信もやっているので興味ある方はご覧になってください。

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職人さんは出来るだけ2人1組になるようにしています。

 

屋根工事は基本的に高所での作業になるので、どうしても危険が伴います。でも職人さんの高齢化と共に人数も減ってきてしまって、なかなか現場での人員の確保が難しくなってきました。当社でも少し前まで人が足りなくて仕方なく1人で現場に行ってもらっていた事もあったんですが、労災事故が起きた事もあって、それ以降はなんとか2人1組で現場に派遣するようにしています。

 

早く終わると安くなると思っている人が多いです。

 

水回りの工事などで現場調査を依頼すると必ず有料です。依頼する側もそれを当然として依頼しているんですが、不思議な事に外装に関しては調査も見積もりも無料なのが当然て思われているんですよね。高所作業などで危険が伴うのにです。
そして作業が早く終わるとその分安くなるとも思われているみたいです。2人1組で作業に行くと作業が早く進むので、予定よりも早く終わる事も多いんですが、そうすると早く終わったんやから安くなる?って聞かれる事がとても多いです。もともと予算がないから出来るだけ安く修理して欲しいという依頼でいろいろ工夫してお客さんに負担が少ないように考えて見積もりしているお客さんが言ってくる事が多いです。

 

技術料が安く見られる傾向が強いです。

 

私が家業に戻った頃はまだ職人さんの仕事はきちんと評価されていました。「他の人が出来ない仕事」で困り事を解決してもらっているという感覚が依頼する側にあったんです。それが最近は「誰でも出来る仕事」と思われている感じがします。
昔に比べたら確かに足場で安全が確保されて、マニュアルが作られて、電動工具などもいいものがたくさん売られるようになって、仕事はしやすくなってきました。
それでも一朝一夕に出来る仕事ではありません。それを安く見られると正直なところ腹が立ちます。それに現場での作業が早く終わったとしてもその作業の前後には事前調査や材料の段取り、片付けなどお客さんの目には見えない仕事も付随しているんです。
それを考えずに早く終わったから安くしろというお客さんに出会うとしんどいですね。
こういう部分でも情報発信が出来ていないと実感します。