姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

創業以来初めての新卒の新入社員が入社しました。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
暖かくなっていたのが急に冷え込んだからか周囲で腰痛持ちが激増しています。母も嫁さんも職人さんもみんな「腰が痛い」って言ってます。私自身も少し腰は痛いんですが動きが鈍くなるほどの傷みではないので、かなりマシな方ですね。

創業108年にして初めて新卒を採用しました。

 

表瓦が創業したのは1914年(大正3年)の事です。曾祖父が瓦製造の仕事を始めたのが最初で、祖父が法人を設立、父が工事業へ転換しました。その間、近所の人や知り合いなどに手伝いに来てもらったり、親戚の紹介で採用はしていましたが、新規学卒者の採用は全くしていなかったんですよね。
工事業を始めてからはアルバイトとして来ていた人が社員になったりもしていましたが震災以後、土葺きから桟葺きに変わってアルバイトの人にしてもらう作業がなくなってしまった事もあって、アルバイトから社員になるというルートもなくなってしまいました。

 

4月1日に新入社員が入社しました。

 

それが今年は4月1日に新入社員として18歳の若者が入社してくれたんです。友人の大事な末の息子さんなんですが、姫路の高校ではなく大阪から姫路へ、親元を離れての就職なんです。創業して以来、初めての新卒採用となるので、年が明けるまで半信半疑やったんです。
それでも年が明けて雇用契約書を取り交わしたところで現実的になって、3月の引っ越し完了の連絡をもらってめっちゃ嬉しくなりました。
昨日から仕事に出てきてもらっていますが、それまでに道具を揃えたり作業服を揃えたりといった前準備があって、会社側としても慣れない事にあたふたしていました。

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将来がとても楽しみです。

 

瓦業界に今一番必要なのはこれまで瓦に触れてこなかった若い世代の力です。入植者が激減している現状でどんどん高齢化が進んで職人さんも減っている現状をなんとかしないといけないんですよね。
うちの会社でも「人を育てる余裕がない」とか「募集してもどうせ応募はない」とか「入社してくれても続かないに違いない」なんてダメな理由を並べていた時期がありました。でもそんな事を言ってたらいつまで経っても状況はよくならないと思って数年前からなんとか人が増えないかと試していたんです。何事も根気よく続けないとって事ですね。これからの瓦業界を担っていく人材の将来がとても楽しみです。