姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

専門職の仕事が「誰にでも出来る」と勘違いされるようになってきました。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
携帯電話を持つようになってから腕時計をする事が激減しました。時間の確認は携帯で済むし、ベルトの部分に汗が溜まらないから快適って最初は思ってたんですよね。
それでもいくつか腕時計は持っていて、たまに使っていたんですが一度付け忘れてしまうとそのまま何カ月も放置してしまう事もよくありました。そのせいで電波ソーラーのGショックが電池切れになってしまったんです。すぐに窓際に置いて充電したら動くようにはなったけど、電波の受信が出来ません。10年以上前に購入したものやし、時刻合わせは手動でも出来るのでそのまま使ってますが、なんとか電波を受信させたいなぁ。

f:id:cbr1100xx-superblackbird-01:20220723190125j:image

 

DIYがブームになっています。

 

コロナ禍で家にいる時間が増えた事も原因の1つですが、その前からタレントさんが自分の家などをDIYでリフォームするという企画をテレビやYoutubeなどでやっていて、少しずつDIYがブームになっています。
自分でいろいろと作れるのは楽しいし、材料代だけで済むのは確かに魅力ではあるんですが、仕上がりはどうしても本職さんには劣るんですよね。

 

専門職のだから簡単にやっているように見えるんです。

 

よく修理工事に行って、屋根に上がると「ひょいひょいと簡単に上がるねぇ」と言われます。毎日のように屋根に上がって仕事をしていればこそ、簡単に上がっているように見えるかもしれませんが、私も最初はめっちゃ怖かったんですよね。それに夏場の暑いのにも少しずつ体を慣らしていって、耐えられるようになっているんです。
瓦の施工に関しても毎日の積み重ねで出来るようになっていくんですよね。この「簡単そうに」という言葉にも2種類あって、「あんな高いところで難しい仕事を簡単そうにやってスゴイなぁ」というのと「そんなに簡単に出来るなら誰でも出来るの?」というものです。

 

作業が早く済むのは専門職だからこそです。

 

この作業時間が早い事でよく言われるのが「たったあれだけの作業しかしてないのにこんなに高いの?」です。職人さんは時給で働くアルバイトではありません。着工するまでに現地調査をして材料の段取りをして、やっと工事です。そして職人さんが現場まで移動するための移動の経費や職人さんの給料(高所作業での危険手当含む)などを加味した上で出来るだけお客さんの負担が少ないようにと出した見積もりに対して「作業時間あたりの単価」を言われると物凄くがっかりしてしまいます。
普段、家のメンテナンスをしていない人に限って「作業時間あたりの単価」を口にする傾向がありますね。誰にでも出来る仕事って思われてしまってるのかなぁ。