姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

メディア出演している人に屋根に詳しい人はいません。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
朔矢の首がだいぶ据わってきたので少しの間なら支えなしに1人で座れるようにもなってきました。とはいうものの、後ろで支えられるようにしておかないとすぐにコケてしまうので今のところは写真を撮る一瞬だけなんですが。1人で座れるようになるとお風呂入れるのもかなり楽になるんですけどねぇ。

 

メディアの情報を鵜呑みにするのは危険です。

 

新聞や雑誌、ラジオやテレビの他に最近ではネットニュースやYoutubeなどここ10年で流れる情報がめちゃくちゃ増えました。一説には西暦2000年くらいまでに流れて来た総情報量と2010年代の1年分の情報量が同じという話もあるくらいです。これもメディアの情報なので真偽のほどは定かではありませんが。
それくらい多くの情報が流れているという事は正しい情報ばかりではないんですが、なんとなくメディアから流れてくる情報は正しいって思い込みがちです。特にネット上の情報は悪意のあるなしに関わらず怪しい情報が多いように感じます。スピードを求められるから正しいかどうかの裏どりが疎かになってるんですよね。

 

瓦や屋根に関する情報ってすごく偏っています。

 

そんな中で屋根業界に居て特に感じるのは瓦や屋根に詳しい人が全くメディアに出ていないって事です。業界内ではそれなりに発信していても世間には全く認知されていないので発信していてもそんな情報は流れていないのと同じなんです。
阪神淡路大震災の時からパッと見で分かりやすいというだけで瓦が散乱した状態で被害の程度を判断したり、屋根の事に詳しくない人が専門家のように発言した事が独り歩きしたりしていて、それは30年近く経った今でも変わりません。

素人が流した情報でも電波に乗ると信じられてしまいます。

 

先日も「なんとかゼミ」という番組でDIYとか大工が得意な芸能人がキャンプ場を作るコーナーをやっていて「瓦や金属の屋根は衝撃で崩れたり強風で飛ばされたりするリスクがある」なんて大々的にやっていました。
そこで一番いいと紹介されていた屋根材は強風で飛ばされるリスクに対して金属屋根と同じレベルのもので、なぜこの屋根材は良くて瓦や金属の屋根材はダメなんやろ?って思います。
瓦業界に居ても何が何でも瓦でないとダメなんて思いません。「適材適所」という言葉があるようにその建物の用途やデザイン、周辺の環境に応じて最適な屋根材を選択していったらいいと思ってるんですが、テレビ番組が特定の材料を間違った根拠で悪者にするのは流石にどうかと思います。

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