姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

廃版になった瓦の修理は材料の調達が大変です。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
今日は昨日とは打って変わって青天で気温もどんどん上がっていました。外でも日陰やと湿度は低めなのでかなり過ごし易いんですが、車の中にいるとエアコンをつけていても日射で車内温度が上がってしまって長時間運転していると汗だくになりました。作業服はまだ長袖を着ているんですがそろそろ半袖にしてもいいかもしれません。

 

修理依頼で困るのは瓦が廃版になっている時です。

 

普段でも瓦の修理依頼というのはかなり多く問い合わせいただいているんですが、今回の雹害や台風、地震などの時に特に多くなります。災害が起きると被害が出た場所だけでなくなんとなく全体に意識が向くようになるので、不具合とか損害に気づきやすくなるんですよね。
そういう修理依頼で一番困るのは使われている瓦が廃版になっている時です。廃版になっていてもその時期が近かったら仲間内で在庫していたり、問屋さんの倉庫にいくらか残っていたりする場合もあるんですが、10年以上前になるとその在庫もなくなってしまっている事が多いんですよね。

 

瓦の葺き替え工事の時に状態の良いものを修理用に残しておきます。

 

そんな時に備えて瓦の葺き替え工事の時には状態の良い瓦を選んで残しておくようにしています。普通の和瓦でも今のものと新しいものでは寸法が微妙に違う事もあるし、産地によっても微妙な違いがあるので、同じように見えても完璧に合う瓦を探すのって結構難しいんですよね。
それでも数が少なかったら削って合わせたりも出来るんですが、その量が多くなると削る手間もスゴイ事になるし、削った瓦の数が増えるとやっぱり強度的にも心配になるので出来るだけ合う瓦を探すようにしています。

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同じ瓦でも経年で色は変わるので新しいものは目立ちます。

 

ちなみに廃版になっていなくて、今でも製造されている瓦でも屋根の上で長時間経過したものと新しいものとでは色が違うように見えます。何年も太陽光や風雨にさらされて退色してしまうからです。だから同じメーカーの同じ瓦を用意して差し替えをしてもどこを替えたのかすぐに分かるくらいには色が違ってくるんですよね。
修理工事の難しいところはそれをお客さんに納得してもらうところにあります。大半のお客さんには当たり前と受け取ってもらえるんですが、たまにどうしても納得してもらえないお客さんもいらっしゃるので説明するのが大変です。