姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

古色いぶしの瓦が良い風合いです。新しいものを突き詰めると歴史に行きあたる?

こんばんは。


姫路の瓦工事店の表(おもて)です。
あっという間に3月になりましたね。そろそろ花粉が飛びそうで
どれくらいの飛散量なのか今からちょっと怖いです。まだ確定診
断はされてないので暫定花粉症なんですが。

 

尊敬する先輩に来社して頂きました。

 

先日、全瓦連青年部総会に出席して一緒に活動する仲間がいる事
がとても心強いって感じたところやったんですが、今日は私が瓦
業界の中でも一番スゴイって思う先輩が訪問してくださいました。
淡路の瓦製造メーカー、大栄窯業の道上大輔さんです。

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実はお会いするのほぼ1年ぶりやったんですよねぇ。去年、全国
の瓦屋さんが集まった「瓦サミット」でお会いして以来なんです。
ってかあれからまだ1年しか経ってない事にびっくりです。もう
何年も経った気がするくらい濃い1年やったって事ですね。

 

新製品で表現するのは歴史です。

 

今回、道上さんにご紹介してもらったのは大栄窯業さんの新商品
の古色いぶしの瓦です。新しい瓦を古民家に葺くと普通のいぶし
瓦の場合、瓦の新しさがちょっと目を引いてしまう事があったん
です。文化財などではその新しさがネックになってしまって強度
的に不安があっても古い瓦を再利用した方が建物の雰囲気に合う
ので古瓦の再利用をする事もあります。
製造メーカーではこれまでも「黒いぶし」という商品を作ったり
して試行錯誤してきました。
今回の古色いぶしはこれまでのものよりもずっと古い瓦の色に近
いと個人的には思います。

 

「新しいけど古い」言葉遊びみたいやけど楽しいです。

 

瓦業界の中の人ほど瓦は若い人には受けないって思いこんでるよ
うに思いますが、実際は瓦ってそもそも選択肢にすらあげられて
いないんですよね。でも施主さんの選択肢に瓦がちゃんと入れた
ら、一番有利なのは瓦なんです。
他の屋根材と同じだけ瓦についての情報量を追加すると瓦を選ば
れるお客さんって私の周りでは物凄く多いんですよね。
これは情報を発信してこなかったというよりは昔は発信しようと
しなくても当たり前に身近に瓦があったので発信しなくても情報
を知ってもらえていたって事やと思います。それだけの歴史があ
るんです。
道上さんとお話させてもらってる時に「瓦の重さは歴史の重さ」
って仰いました。名言ですね。