姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

現役で使わないのが勿体ない建物です。

滋賀からこんばんは、2日目です。

姫路の瓦工事店

いつもは、嫁さんの実家には1泊しかしないんですが、今年は2泊してます。いろいろご馳走になってのんびりさせてもらってます。

 

いろいろと話題になった豊郷小学校に行きました。

 

十数年前に解体するとかしないとかで話題になった「豊郷小学校」ってご存知でしょうか?最近ではアニメ「けいおん」の学校のモデルになったり、映画「君の膵臓を食べたい」のロケ地になったりもしていて、引き続き注目されている建物です。


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豊郷小学校の校舎は現在は旧校舎の裏側に新築されています。新校舎が出来るにあたって旧校舎を取り壊す決定を当時の豊郷町長が決めて、裁判になったりしました。

 

当時としては珍しい昭和初期の鉄筋コンクリート造の校舎です。

 

何も知らず知らずにこの校舎に入ると廊下が板貼りになってたりして普通にイメージする学校とはちょっと違うなって感想になるくらいでそんなに古い建物やとは思わないようなデザインの外観なんですが、実際には昭和12年に完成したとても歴史のある建物です。


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設計者はW.M.ヴォーリズ竹中工務店が施工した当時としてはとても珍しい鉄筋コンクリート造の校舎なんです。

窓枠など年代を感じさせるものはいろいろあるけれど、まだまだ現役で学校として使えるんじゃない?って思うくらいしっかりしていて、実際に耐震性については改修すれば対応出来るとの専門家の意見もあったみたいです。

 


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こんな学校やったら行くの楽しいって思うのは大人やから?

 

校舎内を見学してると階段の手摺にイソップ童話の「うさぎとかめ」のレリーフがあったりして校内の細部の仕上げにとても「手」が入っているのが分かって、無機質になりがちな鉄筋コンクリートの学校という空間がとてもあったかいものになっています。


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現在はアニメのモデルになってる事もあって「けいおん」の展示などもあるのでちょっと特殊な空間も一部あるけど、こんないい建築物を現役で使わないのがとても勿体ないって思いました。