姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

家を建てる時に関わる職種ってどれくらいあるかご存知ですか?

こんばんは。


姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
そろそろ衣替えをしないと着るものに困りそうな陽気が続いてますね。今日の姫路の天気は昨日ほどの快晴ではなかったけどそれでも汗だくになるくらいの気温でした。

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住宅を新築する時に関わる職人さんってどれくらい?

 

結婚する前の事なんですが、嫁さんに「瓦屋さんって職業があるって知らなかった」って言われた事があるんです。確かに自己紹介などで「瓦屋です」って言っても「瓦を作ってる人?」って言われる事はあっても「屋根に上がって工事してる人」って言われた事はほとんどありません。
まぁ、私の体型が高い所に上がっていいの?って思ってしまうような体型やからっていうのも理由かもしれませんが。(苦笑)
その時に嫁さんに住宅の新築に関わる業者さんってどれくらいあるか分かる?って聞いてみたら、「設計士さん、大工さん、瓦屋さん、左官屋さん、水道屋さん、電気屋さん、ガス屋さん、クロス屋さん」が挙がりました。全く建築に関わっていない割にはよく挙がったかな?って思います。
建物を建てる時には本当に様々な職種が関わっていますが、近年は関わる職種の数も職人の人数も減っているように思います。嫁さんが挙げた他にも「基礎、設備機器、サッシ、ガラス、畳、建具、外構、塗装、太陽光、現場監督」などなどあります。最近の新築やと和室がない家も多いと聞くので建具や畳などは入らない事もあるかもしれません。
今は施主さんが忙しくて家の仕様を決めるのを現場監督が代行しているので、施主さんと各職種の職人との接点がなくなってしまっているんですね。
それが「家に何かあった時に誰に言ったらいいのか分からない」という状態を作りだしてしまっていると思います。

www.yane-savers.jp

昔は全部口コミで受注やったんですよね。

 

2016年度の新設住宅着工件数は96万7000戸やったそうです。一戸建てだけではなくマンションなんかも込みの戸数ですが、それでも多いですよね。住宅業界ではこの件数をとても重視していて、リーマンショックの前までは120万戸ほどでした。でもこれってちょっと異常なんじゃないかと思います。
平成27年度の国勢調査の結果では5340万世帯やったそうです。つまり年間100万戸新築住宅が建つと10年で日本の総世帯の1/5が新築住宅に住む事になるんですよね。数字上の話で実際にはそんな事はないんやけど、それでもこんな数の新築住宅が建ち続けているっておかしくないですか??
建築業界は働いている人の数も多いし動く金額も大きいから数を稼げる一般住宅を建てる事で経済を支えるって考え方なんやと思うんですが、経済が発展している最中ならともかく減速している時には百害あって一利なしやと思います。

 

身近に建築関係の仕事をしている人はいませんか??

 

家族や親戚じゃなくても友人関係などで建築に関係している仕事をしている人は少なくても1人はいると思うんです。
もし家に何か異常を感じたり不安に思った事があるならそういう人に相談してください。そうすればいきなり「近くで工事しているんですが・・・」なんて訪問販売に引っかかる事はないんです。
訪問販売業者が訪ねてきたら「建築関係に勤めている知人にも相談してみます」って言って貰えれば悪質業者の場合には二度と来なくなります。
「どんな業種の友人がいる」のかが問題なんじゃなくて、「建築関係に勤めている友人」がいると思わせるだけでいいんです。
もちろん実際に居るのが理想ですよ。そしたらちょっとした不安でも気軽に聞く事が出来るし、必要な所に必要な分だけお金をかけて家を長持ちさせる事が出来ると思います。
相談できると事は意外と身近な所にありますよ。