姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

名古屋城の再建について問題が起きているようです。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
今日は満月です。そういえば朝から現場に向かう高速道路があちこちで事故渋滞していました。満月の日は事故が増えるって話を聞いた事があります。因果関係は分かってないけど統計データでは明らかに満月と新月の日に交通事故を含む事故が増えているようです。

 

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名古屋城が木造で再建されようとしています。

 

名古屋城と言えば金の鯱で有名ですが、創建当初の天守閣は第二次大戦中の空襲で焼失してしまいました。現在の天守閣は鉄骨鉄筋コンクリート造で再建されたものなんです。
その大天守を木造で再建する計画が動き始めました。大天守と一緒に焼失した本丸御殿は2009年から8年かけて先に復元されていて昨年から一般公開されています。計画では2022年に木造天守閣の復元工事が竣工される予定になっていますが、いろいろと問題も発生しているようですね。
熊本城でも本丸御殿が木造で復元されているし、姫路城でも本丸御殿の木造での復元をやらないかなぁって思うんですが、なかなかそう上手くはいかないみたいですね。

 

エレベータが設置されない事が問題になっています。

 

名古屋城の木造での復元工事で最近問題になっているのが「エレベータの設置問題」です。新しく復元される名古屋城にはエレベータは設置されない計画になっています。
あくまでも木造での「復元」なので当然といえば当然なんですが、これに障害者団体が「差別だ」という訴えを起こしたとの事です。
これまでの天守閣にはエレベータが設置されていたのに新しい木造天守閣には設置されないとなると不公平に感じるのも当然かもしれません。人権問題が関わるととても難しい問題になりますね。

 

「復元」の意義を考えないとです。

 

私の個人的な意見を言えばエレベータを設置してしまうと「復元」にならないと思います。確かに車いすの方や足腰が不自由な方が見学出来ないのは不平等に繋がるという考え方はあるかもしれません。それでも城郭という建物の持つ意味を考えるとエレベータは相応しくないと思うんです。
この意見が通ってしまうと今後、創建当初の姿を残している国宝の建物にも同じようにエレベータを設置しないといけなくなります。それが「平等」っていう考え方です。
健常者が当たり前に出来る事が出来ないのは確かに不平等やけど、その分障害を持っている方が優先されている部分も少なからずあります。
人それぞれ考え方はあるけど、全員の意見を一致させるのは難しい以上、1つの基準として本来の姿に戻す「復元」という手法をとるのがいいんじゃないかなぁ。