姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

実践に勝る練習はない。技能検定講習会でした。

こんばんは。


姫路の瓦屋さん表(おもて)です。
朝から12時間、ほぼ立ちっぱなしで疲れました。

 

本番と同じ条件でやる事が大事です。

 

今日は来週に控えた技能検定の講習会を行いました。本番と同じ
スケジュールで瓦葺きを完成させなければなりません。
本番ではないので一応、途中で質問や指導はしますが基本的には
完全に手を止めて聞いてもらうとか手順を一から説明するとかは
なく作業の流れの確認と本番での周囲の環境を体験しておく事に
主眼を置いた講習会です。
私が検定を受けた時も講習会があり、全然練習していなかった私
は講習会では完成させる事が出来ませんでした。完成させない事
には採点してもらう事が出来ません。
でも講習会で自分の何が悪いのかがはっきり分かったので、残り
の1週間の練習を集中して出来て、本番では時間を余らせて終了
する事が出来るくらいになりました。

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現場の屋根での工事との違いを理解する。

 

検定を受けるという事は実務経験があるという事で、その実務経
験が検定の邪魔をする事があります。極端に言えば現場でやって
る作業をやらなくても良い事があったり、逆に現場では絶対にや
らない作業があったりします。
検定の為の手順は実際に本番と同じスケジュールでやってみない
とその意味が分からない事が多いので、この講習を受けるのと受
けないのとで作業効率がかなり変わってきます。
1人で練習してると前半2時間、後半2時間の計4時間って集中
力が続かないんですよね。

 

失敗するための講習と言っていいかも。

 

本番と同じスケジュールでやってても本番ではないので失敗が出
来て、しかもそれに対してアドバイスをもらえるというのは受検
する側からするととても心強いですよね。
自分以外の受講者の動きを見るのもとてもいい勉強になります。
今日の受講者はみんなよく練習していたようで全般的に出来が良
かったので残り1週間、気を抜かずにしっかり練習する事と体調
管理を万全にしておけばそれほど心配しなくてもいいかな。
ただ、技能士の資格を取る事はゴールじゃないって事もしっかり
意識しておいて欲しいなぁって思います。
検定を受検する事によって実際の現場での仕事でも早く綺麗に仕
上げようと思うようになったりという意識の変化が起こります。
それが技能士資格を取得する事の一番の意味じゃないかと思って
います。