姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

瓦の事を一から学べる職業訓練校があるってご存知ですか?

こんばんは。


姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
ちょっとあったかくなったと思ったら一気に桜が咲き始めました。
週末の雨の後に満開になると思ってたのに散ってしまいそうなく
らい咲いてるので雨の後に花見が出来るか心配です。
そんな今日の食卓は嫁さんが皮から作った餃子。ついつい食べ過
ぎてしまいました。

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新年度、新生活が始まってますね。

 

先日から現場に行く道中でまっさらなスーツを来た集団をよく見
掛けます。企業では今週の月曜日が入社式の所が多かったみたい
ですね。学校もそろそろ春休みが終わって新学期が始まる頃なん
じゃないかと思います。
また県内各地の小学校や中学校に出向いたり、ものづくり大学で
生徒達に瓦の事を教えに行く段取りをしていかないとなぁ。

 

瓦にも学校があるんです。

 

建築系の学校って言うと工業高校や専門学校などなどいろいろあ
りますが、一般的には座学がほとんどで実技はあっても製図や測
量程度の事が多いですよね。
でも学生ではなく一度社会に出た人が受ける職業訓練の中には実
技をメインに据えた職業訓練校というものがあります。
職業訓練だけを行う専門学校のようなところもありますし、各業
界団体が運営する単科の職業訓練校もあります。
大工さんや左官職人さんの学校は全国的にも多いみたいですが、
実は瓦にも職業訓練校があります。

 

コースはいろいろやけどかなり濃い授業です。

 

何を隠そう私も瓦の職業訓練校に行ってました。1週間のうち月
~水は淡路島にある学校で座学の講義と実技の練習をして、木~
土は姫路に戻ってきて現場で仕事をする生活を1年間続けました。
その学校は今はもう施工の訓練はやってなくて、瓦製造の訓練だ
けになってしまいましたが。
大阪府滋賀県、愛知県にはまだ訓練校があって、毎年訓練生が
入校しているようです。入校するのはほとんどが瓦屋さんの息子
さんだそうですが、私の時には瓦屋さんに就職した職人候補の人
も何人か居ました。
訓練の内容としては座学は瓦の事だけでなく、法規や建築史、図
面の書き方などがあり、実技では徹底的に鏨(たがね)の使い方
を仕込まれました。
現在の瓦の仕事では電動工具が普及してきて瓦の加工はとても楽
になりました。でも電動工具を使わず鏨で瓦を切る感覚を知って
たら電動工具の使い方も変わってきます。
そういう事をしっかり教えられる新人さんを探してきて一人前に
育ててみたいなぁ。